日本とフランスのあいだ

雪国で生まれ育った親と、南米で育ったちびっこ達の生活記録です。筆者は、お笑いと福袋をこよなく愛す40代です。

アレルギーはいつ治るかな?

 わが家の次女は生まれた時からミルクアレルギー(正確には牛のプロテインのアレルギー)です。今年で4歳になりますが、まだアレルギーは続いています。一方長女は今7歳ですが、生まれてから熱が出たことも2回くらいで、ほとんど病気をしない子です。長女がそんな感じなので、アレルギーの可能性など考えたこともなく、次女がそれとわかった時にはたいそうびっくりしました。

 私は子供を2人とも完全ミルク育児で育てました。最近は母乳育児の方がいいと言われていますが、ミルクで育てたことを後悔したり、悲しく思ったりしていません。以前友達に「まぁ、ミルクでもいいんじゃない?楽でしょ。気にすることないよ。」と言われたことがあります。微塵も気にしていなかったので、励まされたことにびっくりしました。

 長女が生まれた時は母乳が1滴も出ませんでした。0mlです!母乳が出ないので、入院中にミルクをお願いすると、忙しい看護婦さんに「母乳は出ないんですか?ミルクをあげ過ぎです。」と言われて悔しかった思い出があります。(これはフランスの病院です。)フランス語が話せていたら悪態をついていたかもしれません。

 次女の時は30mlくらい出た(絞り出した)のですが、乳房がパンパンに腫れあがり、あと1日遅ければ切開手術が必要と言う状態に陥りました。産婦人科の先生が往診してくれて、一粒3,000円と言う、私には似つかわしく無い、なんだかすごい高級な薬で、母乳がこれ以上体内で作られないようにしました。さらに牛・馬・羊などが使う家畜治療用のクリームを乳房に塗ってもらい、サラシを胸にギューギューに巻いてやっと治したのです。その時は、心の底から「最初からミルク育児にすればよかったわ~」と思いました。人間でも、家畜用のクリームにお世話になることもあるんですなぁ。

 子育ての結果は出ていないのでわかりませんが、長女を見ている限りミルク育児だから母乳育児の子のよりも病気になりやすいとは思いませんし、顎の力が弱いと言う感じもしません。

 「出す気がないから出ないのよ」などと勝手なことを言う方がいますが、本当に出ない母親と言うのもいるのです。ちなみに、私も実の母にそのセリフを言われ怒り心頭でした(o_o)

 まったく、そんなことを言う人がいるものだから、日本のママ達の中にはミルクで育てること/育てたことを気にしてる方もいらっしゃるようですが、私は1ミリも気にしていません。

 ミルク育児だって、すぐに飲ませてあげられない、ミルク代が高い、出かけるときはどうしても大荷物になってしまう、などいろいろ大変なこともあります。

 もちろん、自分が食べるものに気を使って、おっぱいマッサージをがんばって、たくさん勉強して母乳で育てたお母さん達はすごいと思います。私は母乳育児を否定したり、どちらの育児が優れているとか考えているわけではありません。どっちだって、母の愛情に変わりはないと信じています。

 世のママ達は、その子を育てない他人にミルクか母乳かをとやかく言われて、落ち込むことなんかないのです。

 

 さて。次女もミルクで育てましたが、毎度吐き戻しがひどく、生まれて2週間くらいしたら皮膚が真っ赤になり、そしてボコボコになり、出血しました。今思えば、毎日3~4時間ごとに母によりアレルギー物質を体に投入されるのですから、そんな状態になるのも当たり前です。

 小児科に連れて行っても「だいじょうぶですよ。クリームを塗ってこのまま様子をみましょう」が3か月繰り返されました。クリームは傷口にしみるので次女はいつも泣いていました。先生にはアレルギーの可能性は全く指摘されず、私も考えがおよびませんでした。

 3か月になっても何も改善しないので、小児科ではなくて皮膚科に連れて行こうと考え、小児用皮膚科を探して連れていきました。ブラジルでは、今日、明日などすぐに診てもらうには、全額自己負担になり診察に毎回1万5,000円かかります。保険を利用する場合は、3ヶ月待ちになるそうです。大きな出費でしたが、そこでやっと食物アレルギーかもしれないとわかり、すぐにアレルギー専門医を紹介してもらうことができました。アレルギーの先生に診てもらえるようになってから、次女の皮膚ははどんどん改善されて行きました。今は牛肉も食べられるようになり、バターを使ったパンやお菓子も平気です。(ヨーグルトやチーズは食べる量に注意が必要で、生クリームや牛乳はまだまだダメです。)

 次女のアレルギーがわかってから、保健所の診察、保健所のアレルギー用ミルク支給、小児皮膚科、アレルギー科、小児科と月に最低でも5回、乳児を連れて言葉の通じない病院に1人で通いました。それは本当に疲れました。でも、彼女は幸いミルクアレルギーだけで、たまごや小麦などはだいじょうぶです。ミルクだけでも大変だったので、他のアレルギーも持っているちびっこのお母さんは本当に大変だと思います。

 アレルギーの子を持つママはそうだと思いますが、私も次女のアレルギーが分かった時、「私が妊娠中に食べた何かが悪かったのかな?」「私がアレルギーを持ってるからかな?」「何が悪かったんだろう?」といろいろ考えました。アレルギーの先生も遺伝的なものだとおっしゃっていたので、落ち込んだこともありました。

 今、次女は元気に幼稚園に通っています。お友達と別の給食を食べることや、お誕生日会でもケーキを1人だけがまんするなんてこともありますが、幼稚園が大好きです。長女も次女のアレルギーを理解し始め「これ食べると、かゆくなるからダメだよ。」と諭してくれるようになりました。

 そんな次女もいつかアレルギーが治って、家族でショートケーキやシュークリーム、フルーチェや牛乳寒天などが食べられる日が来ればいいなと願っています。

アヌシーをちょこっと

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 わが家の拠点はフランス、オート・サヴォワ県にあるアヌシーという町です。アヌシー自体の人口は約5万人くらいの小さな町ですが、それでもオート・サヴォワ県の県庁所在地的な町だそうです。周辺の村や町も合わせたら10万人くらい行くと、先日家族の誰かが威張っていました (^_^;) わが家もアヌシー市内ではなく、車で10分くらいの村に住んでいるので、プラスの5万人に入ると言えます。

海外に行くときは、お隣スイスのジュネーヴ空港から出るのが1番早く、ジュネーヴまでは車で30分です。わが家もブラジルから戻って来る時はいつも、ヨーロッパの都市→ジュネーヴ→車でアヌシーコースです。

 以前、この辺はサヴォワ公国という独立した国でした。ほとんどいませんが、それでもまた独立したいと思っている方がちょこっとだけ(おそらく1%未満)いるようで、手作りの「独立しよう!」と言う広告がポストに入っていることもあります。

 スイスも有名ですが、アヌシーのチーズ・フォンデュは「フォンデュ・サヴォワイヤード」(サヴォワ風フォンデュ)と呼ばれ、この地方の郷土料理です。

2年ぶりにアヌシーに戻って来たので、散歩に行って来ました。

⬆︎の写真は、アヌシー湖周辺と旧市街の写真です。のどかだ…。

駅近くの大きな公園 【梅小路公園】

 京都駅の裏側に「梅小路公園」があります。駅から徒歩で15分くらいの、京都水族館鉄道博物館に隣接している大きな公園です。こちらは災害地に市民が避難できる場所にもなっているそうです。京都は大小の公園が町の中にもたくさんありますが、梅小路公園は群を抜いて大きな公園です。

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「市電広場」には 大正・昭和に製造された電車の車両とプラットホームがあり、市電カフェ、市電ショップになっています。この日は、市電広場にご自分のロボットを操るおじさんがいて、わが家のちびっこもおじさんのロボットに夢中になっていました。ロボットがいたら、どこへでもついていくタイプです。

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 週末は公園内を、京都市電として初めて走った「チンチン電車」が走っています。 乗車時間は5分もありませんが、子供達はとても喜んでいました。(有料) 

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 「すざく夢広場」には大型遊具があります。天気がよかったこともあり、ちびっこ達で溢れかえっていました。一番人気の滑り台は、みんなダンゴになって滑っていました。とてもいい公園なのですが、あまりにもぎゅーぎゅー詰めで、楽しく遊べないくらいだったので、残念でしたがすぐに引き上げました。京都市内に、このくらいの遊具がある公園がもう少しあればいいなと思います。

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  手作りの物を販売するマルシェが行われていました。食料品、陶芸作品、手芸作品などなどたくさんの手作り品が販売されていました。わが家はサーターアンダギー、その場で彫ってもらえるハンコ、手染めのTシャツなどを購入しました。

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  よさこいのダンス披露もあり、日本全国から学生さんを中心にチームが集まっていました。この日は桜よさこい祭りがあったようで、市内4カ所でよさこいのダンスが観られました。

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 【梅小路公園

www.kyoto-ga.jp

 

がんばれ!ハシワタスンヤー!

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 以前もこのブログ内で紹介した「京都市民しんぶん」に、現在の京都市内の「橋」の現状の課題や対策状況などを紹介する記事があります。

その説明にあたり「ハシワタスンヤー」と言うウルトラマンに少し似た風貌のヒーローが登場します。ゆるキャラとも違うので、市が発行する市民しんぶんにしては、なかなかの設定だなと思います。ハシワタスンヤー=橋渡すんや、ということだと思いますので、ネーミングが関西弁なのも粋だなと思います。

 ハシワタスンヤーは市民の生活を支えること生きがいですが、最近肩こりがひどく衰えを感じているそうです。ヒーローにも体の衰えは避けられないのですね。ハシワタスンヤーの宿敵として怪獣ジシンガーとロウキュウカ星人が登場します。大人向けの記事内容ですが、これなら若者達も気になって目を通しそうです。内容はもちろん、キャラクター設定がしっかりしているところに、公的機関が発行している真面目さが感じられます。 

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 私はこの市民しんぶんを楽しみに待っています。これからもどんなキャラクターが登場するのか楽しみです。がんばれ、我らのハシワタスンヤー!

 

 

 

早めの桜まつり

 京都は雨の日が続いています。きれいに咲いた桜も、もう散り始めています。先週が開花のピークだったようで、桜を見るために海外からもお客さんがたくさん来ていたようです。

 4月の第1週目の週末は、市内の所々でさくら祭りが開催されていました。わが家は先斗町に近い「高瀬川さくら祭り」に行ってきました。開花予想よりも一週間ほど早い開催だったため、花を見ながら酒を飲むことはできませんでしたが、元・立誠小学校で行われたさくら祭りで、金魚すくいをしたり、町内会のお母さん達が調理したおでん、焼きそば、たこ焼きなどを思う存分いただいてきました。お母さん達の料理には、食いしん坊の血が騒ぎました。

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 お天気にめぐまれ、暖かい一日でした。古い校舎は現在、映画館やカフェになっています。この日は校内で似顔絵や手工芸品の販売などがありました。

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 50メートルくらいですが、舟で高瀬川を往復できるイベントもありました。しかも無料です。主に海外からのお客さんが楽しんでいました。

 高瀬川角倉了以、素庵父子によって開通された運河です。水深はかなり浅く十数センチです。そのため底が平らで喫水の低い高瀬舟と呼ばれる小さな舟が物流に使われたそうです。二条から四条には舟の方向転換や荷物の上げ下ろしを行う「船入」が作られました。現在は「一之船入」だけが史跡としいて残っています。

 近くを流れる鴨川に比べると小さな川ですが、河原町先斗町の間に位置していて、橋も多く、川に沿って桜の樹が植えらていてとても趣のある川だと思います。