袋の中は誰だろな?
公民館の裏に、村の小さな公園があります。サッカー場やテニスコートもそうですが、公民館のそばにはいろいろな施設があります。
水曜日は学校が休みのため、フランス人の甥っ子兄弟ヤニスとユーゴが来ていました。子供4人が家の中で騒ぐとけっこうたいへんなので、「公園に連れて行ってやるぞ!」と威張ってみせました。子供達は大喜びで準備をし、メルシーメルシーと私に敬意を示しました。フランスでは子供だけでは公園に行けないので、連れて行ってくれる暇な大人をありがたがってくれている様子です。
ちびっこ4人を引き連れて村の公園に到着すると!なんと施錠してある…(・Д・)
子供達がざわつくのを横目に、「あっちの門を目指せ〜」と移動させたら!やっぱり施錠してある…∑(゚Д゚)
8つの目が一気に私に向けられ、ここも入れないと訴えている…。
やんちゃなユーゴは自力で柵を越えようと足をかけ始めました。なんとかそれを制して、門に貼ってあった注意書きを読むと
【6月21日よりこの公園は封鎖します。いも虫がいるから入らないでください。いも虫は木にくくりつけた袋に入るように仕向けておいたので、袋は絶対に取らないでくださいね。袋の中にいも虫いますから。村役場より。】
と、書いてありました。
どうやらいも虫達が木から去るまで、我々は公園に入れない模様です。殺虫剤を撒いて退治したりすることなく、自然にいも虫の季節が終わるのを待つというのも、フランスの田舎のやり方なのでしょう。 あれだけ威張っていた私に、既に威厳はなくなりましたが、子供達には「知らなくて悪かったm(._.)m」と潔く頭を下げておきました。