日本とフランスのあいだ

雪国で生まれ育った親と、南米で育ったちびっこ達の生活記録です。筆者は、お笑いと福袋をこよなく愛す40代です。

マラソン大会の引率をする

近隣6村ほどの小学校が集まる「マラソン大会」の引率に行きました。各クラス、保護者1名の引率が必要でした。長女のクラスで参加表明をしたのは、なんと!私1人だけだったそうです。新参者の謎の東洋人、しかもフランス語が満足に話せないのに、そんな私を引率者として選ばなけれいけない先生の心中、お察しします。

朝8:30に娘を送るのと一緒に校内に入れてもらい、出発までの間を子供達の教室で過ごしました。このマラソン大会のために、1週間前に連絡帳で指定された持ち物は『安全ピン2本、帽子、カッパ、防寒具、水、おやつ』でした。
予想はしていましたが、やはり!クラス26人中、1/3が安全ピンを持って来ていませんでした∑(゚Д゚)わが家は、忘れたお友達用にと4本持たせましたが、やはりそんなクラスメイトがいるだろうことを見越して、多めに持って来てあげている子がクラスの1/3いました。
「忘れ物をしても、いつもなんとかなっているから、大丈夫だろう」などと思っている親御さんは、このように裏で気遣っている方々がいることに、ずっと気がつかないんだろうなぁ…。気の毒なのは、忘れ物をして先生に叱られる子供達なんだけどな。

ホームルームと呼べないくらいの時間で、持ち物の確認だけして出発しました。しかーし!校門を出てから、教室にリュック丸ごと忘れて来る子がいたり、ゼッケンに名前を書いていない子がいたりと、一筋縄では行きません。やっぱり自由だなぁ(°▽°)
大型バスにクラスごとに乗り込み、30分くらいで競技場に到着しました。日本の陸上競技場のような場所を予想していたのですが、着いたのは山の中。サッカーコートやテニスコートがありましたが、走るのは競技用トラックではなく、それらコートを囲む道でした。舗装道路とは言え、森の中を走るためにわざわざ移動して来たのですね。
私は荷物の管理や、子供達がトイレに行く時の許可出しなどの役割でした。そのため、走っている子供達を見たかったのですが、持ち場を離れることができませんでした。他のクラスの引率者は、みんな離れて自由に行動していましたが、私はまだ先生指示を破れるほどフランス人化していないので、じっとガマン。ただでさえ怪しい東洋人なのに、ウロついてこれ以上先生を不安にさせるわけにはいきませんσ(^_^;)

以前の記事で、体育でマラソンをしていると書きました。どうやら、それはこのマラソン大会の練習だったようです。
どの学校も、12分間で2,150m走れたら緑、1,900m走れたら青、1,650m走れたら赤と、事前にタイムによって組み分けをします。GはGarçon (男子)、FはFille(女子)で、組み分けの色、男女で自分の集合場所に集まります。組ごとにスタート地点が違います。緑チームに比べて、赤チームは500m先、青チームは250m先の地点から走り始めます。走るのが早い緑チームの子供達は、他の子供達よりも長い距離を走ることになりますが、これでゴールする時間にそれほど差が出ないと言うことなのかもしれません。


学年ごとに走ります。他のみんなは沿道で応援します。持ち場から離れる勇気のない私は、遠くから観戦。余裕のあるランナーは、沿道の声援に答えながら走っていました。


わが家の長女は母と同じで鈍足です。似てしまって申し訳ない…m(._.)m
子供達は、大人顔負けのイケてるランニングウェアーを着用していました。ハワイなんかでジョギングしているイケてる女子のウェアーです。以前、長女が「体育の時に、みんなが着てるみたいなのが欲しい。」と言った時に「フランスなんだから、服装なんかどうでもいいでしょ」と、買ってあげなかったために、長女は1人だけ、ジャージ生地のズボンと、普通のTシヤツで走っていました。悲しい思いをさせてしまったなぁ…と、とっても反省しました。鈍足が似たことよりも申し訳ない…m(._.)m
フランスだから自由でいいだろうと勝手に解釈をしていましたが、体育の時はけっこう本気のウェアをそろえるものなんですねぇ。


走り終わった子供達が、みんな「やったー!バツつけられなかった!」と帰ってきました。???。意味か分からず「まぁ、おやつでも食べなよ。」と勧めたのが上⬆︎の写真です。
どうやら、12分以内に所定の距離を走ることができなかったランナーは、ゼッケンにバツ印をつけられるルールになっていたようです。そのため、バツが付かなかったと子供達が喜んでいたようでした。そのルールがわかっていれば、もっとちゃんと子供達を褒めてあげられたのになぁ。ちゃんと調べておかないといけませんな。

校外に出たのがとっても嬉しかったらしく、みんなイキイキしていました。先生は「こらー!興奮しすぎている!落ち着きなさーい!!」と終始お怒りでしたが、やっぱり万国共通で子供達の笑顔っていいなぁと思った一日でした。

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