日本とフランスのあいだ

雪国で生まれ育った親と、南米で育ったちびっこ達の生活記録です。筆者は、お笑いと福袋をこよなく愛す40代です。

時給 おにぎり1個

 アヌシーでは、敷地をお隣さんと区別するためにも、外からの視線を遮るためにも、外壁ではなく木を植えているご家庭がたくさんあります。かく言うわが家も、元の家主のじーちゃんが植えていた木をそのまま残して利用しております。
 一年に約20センチ伸びる木々。そのままにしておいたら、歩道を歩く人々に迷惑になったり、お隣さんとの関係が悪くなったりしてしまうらしく、年に一度は切ってあげなければなりません。
しかーし!庭師さんにお願いしたら、費用は800€(約96,000円)...(´-`).。oO きっと一日、長くても二日ほどで全部きれいに終わらせてくれると思うのですが、わが家はその費用を節約すべく家族4人で立ち上がり、約1週間かけて、なんとか植木の枝切りをしました。

 電気ノコギリで夫が木の枝を切り、長女が熊手で落ちた枝を集め、私が農作業用一輪車で裏庭まで運び、次女が空になった一輪車にすばやく乗りこんで母に運んでもらうと言う、1人だけ手伝いとは関係なく、ただただ楽しんでいる感満載の連携プレーで、枝切り作業を2日間がんばりましたᕦ(ò_óˇ)ᕤ


 作業を始めて3日目。現在、学校がハロウィンバカンス中のため、いつものようにお義父さん宅に預けられているヤニスとユーゴ。いつもはわが家のおやつを食い荒らし、ゴム跳びをしたり、ビー玉を取り合ったりと、とにかくドタバタ、どんがらがっしゃんして去って行くだけのこの兄弟が、なんと!この日は!植木切り作業を自ら手伝うとやって来たのです∑(゚Д゚)
誰もが嫌がるこの労働に自ら名乗りを上げるとは。一体なぜだろうと思っていたら、ユーゴが「手伝いするから、おにぎり食べたい。ONIGIRI。ONIGIRI!ONIGIRI!!」と呪文のように唱え出しました。どうやらおにぎりが食べたい一心で、わが家の手伝いをすることに決めたようです。なんておやすいご用…。内心は、"一輪車でよろけながら山盛りの枝を運んだり、19kgのはしゃいだ子供を運んだりすることに比べたら、いつも作っているおにぎりを、ただ今日も作るだけで良いとは!お得以外の何ものでもないではないかっ!"と喜びながらも、冷静な大人として「まあ、そうだな。本当にちゃんと、働くんだったら作ってあげてもいーぞ。」と上から目線で承諾しました。

⬇そんなわけで、︎おにぎり欲しさに、働くフランス人兄弟。

おかげで、私は1日とっても楽ができました。毎年、一度はこの作業があるのかと思うとため息が出ますが、96,000円なんて大金を失うならば、体が自由に動くうちは何度だってやり遂げてみせます!

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