日本とフランスのあいだ

雪国で生まれ育った親と、南米で育ったちびっこ達の生活記録です。筆者は、お笑いと福袋をこよなく愛す40代です。

アリエージョワです➡︎???

先週末から、わが家のメンバー入りしたアリエージョワ犬のパステル。『アリエージョワ犬』はどうやらマイナーな犬種のようです (^_^;)
子供達のお迎えついでに散歩に連れて行くと、犬好きのフランス人の方々が「C'est quoi comme race ?」➡︎「何て種類の犬なの?」と声をかけてくださいます。ギリギリフランス語とわかるくらいのひどい発音で「C'est un ariegeois(+愛想笑い)」と答えるのですが、みなさん「知らんなぁ…。」「聞いたことないなぁ…。」「…(°▽°)」と不思議な表情で去って行きます。
これは私のフランス語の問題だろうとあきらめていたところ、昨日のお散歩でご近所のファビエンヌさん(愛犬家)にも犬種を聞かれ、おおよそネイティブ発音と思われるわが家の長女が、なかなかよい発音で「C'est un ariegeois.」と答えたのですが、ファビエンヌさんも他のみなさんと同じ表情をしていました _φ(・_・

『アリエージョワ/ ariegeois』は、私の友人Wikipédia によると、“フランスのアリエージュ地方原産のセントハウンド犬種のひとつ”だそうです。
フランスのアリエージュ地方は、スペインとの国境に位置しています。アリエージョワは、アリエージュ・ハウンド(ariege hound)とも呼ばれるそうですが、日本ではフランス語読みで『アリエージョワ』と呼ばれているようです。アリエージュポインターと言う、同じ地域原産の犬種もあるそうですが、彼らとは別の犬になります。
猟犬と言えばビーグル犬が有名ですが、実はアリエージョワも立派な猟犬です。今のところ、垂れ耳なので、ビーグル犬に似ているねと言われたりしますが、アリエージョワはビーグル犬よりも足や首が長く、細身で筋肉質です。わが家のパステルも今はちびっこですが、大人になると体高は50〜56cm、体重は30kgほどになるようなので大型犬に分類されます。運動量が非常に多いので、一般家庭での飼育はあまり向いていないと書いてありました…∑(゚Д゚) 平均的な中流一般家庭のわが家は、これを機に一般家庭ではなくなるのだろうか…。そもそも一般家庭とはどういう家庭なのだろうか...。

なぜ誰もアリエージョワを知らないのか、その答えらしきことも書いてありました。いやぁ、Wikipediaは何でも知ってるな〜。Wikipediaの説明によると、アリエージョワが狩猟のメインとしていたイノシシなどの大型の獲物の減少や、第二次世界大戦の戦禍に立たされたことにより絶滅しそうになったそうです。ひ〜っΣ(゚д゚lll)しかしながら、愛好家のみなさんが彼らを安全な国外に疎開させてくれて、戦後になってから国外に疎開していたアリエージョワ達を、もう一度フランスに集めて繁殖が始まりました。おかげさまで絶滅せずに済みました。よかった。
絶滅せずに済んだ 現在でも、大半は原産地であるフランスのアリエージュ地方以外では、ほとんど飼育されていない希少種だそうです。私たちがパステルを譲っていただいたご家庭は、山中に住むバリバリ現役猟師さんなので、アリエージョワを飼育していたのでしょう。なぜ、アリエージュ地方以外の地域や外国であまり飼育されないのかはわかりませんが、オート・サヴォワ地方のわが家で、パステルは今日も元気に暮らしています

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