日本とフランスのあいだ

雪国で生まれ育った親と、南米で育ったちびっこ達の生活記録です。筆者は、お笑いと福袋をこよなく愛す40代です。

御池通りのしぜんさん

 御池通りと堀川通りの交差点よりも西、二条駅方面に進むと「神泉苑」があります。通称名はしぜんさん、ひでんさん、ひぜんさんです。庭園のように見えますが真言宗の寺院です。

 こちらは元々、平安京造営の時に設けられた宮中附属の禁苑で、池に天皇や公家が船を浮かべ、歌や花、音楽を楽しむと言う、文字通り「貴族の遊び」の場だったようです。当時は現在の20倍もの敷地面積で、二条通りから三条通りまでを突っ切って南北500メートルもある大庭園だったそうです。百姓出身のわが家にとって、貴族の生活は夢のような話です。庭園は、大きな池がメインだったため、この通りは「御池通り」と名前がつけられました。

 どんな日照りでも池の水が枯れることがなく、「善女龍王」と言う龍神様が住むと言われています。仏教界のスター、空海が雨乞いを行なったお寺としても有名です。二条城がここらの一番の観光名所ではありますが、神泉苑はパワースポットとして有名だそうです。

 

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 赤い橋を渡る時に願い事を一つだけ唱えると叶うそうです。あくまで一つだけなので、厳選してから渡らなければいけません。煩悩だらけの私には難しい選択です。

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  龍神様にちなんでか、池にドラゴンボートが浮かんでいます。

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  日本で唯一の恵方社です。その年の恵方に合わせてこの社を回すようです。

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  池にはアヒルや鴨、鯉がいます。エサの自販機がありました。子供たちがどうしてもあげたいというので、エサを一つだけ購入しました。モナカに入ったエサがコロリと出て来ます。面白いシステムです。 週1でモナカを2つずつあげているわが家も、神泉苑の鯉達のふっくら具合に貢献していると言えるかもしれません。