鵺(ぬえ)を討った矢が祀られています【神明神社】
筆者は大学を卒業してから台湾の会社に勤めていました。退職して10年ほど経ちましたが、今でも無性に台湾料理が食べたくなることがあります。いろいろ探して市街地に「台北城」という台湾料理のレストランを見つけました。そのレストランの隣にこじんまりとたたずむ神社があります。神明神社です。この辺りは神明町という住所になっています。
天照大神を祭神としていて、平安時代から人々の崇拝の社となっていますが、いつ創建されたのかは定かでないそうです。
なんでも、近衛天皇の時代、頭は猿、尻尾は蛇、手足は虎の「鵺(ぬえ)」という怪鳥がいて、その怪鳥が毎晩空に現れ都を騒がせたそうです。そこで、弓の名手の源頼政が退治の命を受け、こちらの神明神社に祈願後、見事に怪鳥「鵺」を退治できたと伝えられています。
鵺退治の時に使われた弓矢の「やじり」二本がこの神社の宝物として祀られていて、今でも祭礼の時に飾られるとのことです。ぜひ実物を見てみたいものですね。⬆︎(3枚目)写真が飾られていました。
この神社は、厄除け・火除けの神と言われています。護国山立願寺円光院(天台宗)という寺によって管理されていましたが、明治初期の神仏分離令によって神社だけが残されたため、その後は神明町が管理しています。また、文子天満宮の祭神が戦後合祀されています。
祭礼は九月の第二土曜日、日曜日とのことですので、鵺を討った矢が見られるのかもしれません。その時に、もう一度足を運んでみようと思います。
ちなみに、ご朱印はスタンプタイプのものが缶に用意されていて、300円奉納した方は持ち帰ってよいことになっているようです。