日本とフランスのあいだ

雪国で生まれ育った親と、南米で育ったちびっこ達の生活記録です。筆者は、お笑いと福袋をこよなく愛す40代です。

ブラジルで出会った趣味

 何から何まで中途半端な渡ちゃんですが、習い事もいろいろと中途半端に挑戦してきた過去があります。ブラジルでの生活に必須のポル語も続かなかった私が、唯一続けた趣味があります。日本ではガラス細工やモザイクアートと呼ばれているものです。中学の時に美術で2をいただいた私にちゃんとした作品ができるわけがないのですが、それでも週に1度通っていました。

 月に1回ほど長女も一緒にモザイコ教室に行っていました。私の教室について来ると言う形で、特別に子供用の授業があるわけではありません。 

私の先生はモザイコアーティストですが、本業は心理学者です。孤児院の青少年達のサポートや、大人ではドラッグ依存の問題を抱えた方々のケアをしているようです。アートセラピーと言う手法で、ドラッグ依存の方々の集中力や忍耐力を高めて行くことに協力をしています。

わが家の長女は、先生に会うこともモザイコを作ることと同じくらい楽しみで、モザイコ教室が大好きでした。先生のお宅にネコちゃんがいるのも、教室に行きたい理由の一つだったようです。

当時6歳だった長女にはまだタイルをカットするほどの握力はありませんでしたので、使用するタイルは先生が切ってくれたものや、大人たちが失敗したタイルなどになります。様々な形のタイルを合わせて行くのはパズルのようで楽しいそうです。

そんな長女の第1作は「宝物を入れる箱」でした。木の箱にガラスやタイルをボンドでくっつけて、セメントで固めます。その後に箱を好きな色に塗って出来上がりです。クラスは3時間半(うち30分はコーヒータイム)ですが、1回で完成しました。

 

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 まずは、下の部分に、タイルを好きな順番でくっつけます。タイルを切らずに済むので簡単です。その後に、ミラーを、箱の側部に貼り合わせてくっつけます。最初に鉛筆で高さをちゃんと決めて置いて、はみ出さないように慎重に並べます。

フタの部分は、まず縁にタイルを並べて貼りつけます。その後、真ん中部分を側部で使ったミラーの残りと、他のタイルを組み合わせて埋めて行きます。
 最後に箱を好きな色で縫ってできあがりです。授業時間内には乾かないので、母が次週持ち帰ることにしました。
 長女は、風船やピン止め、友達からの手紙など、彼女にとって大事と思われるものをいろいろ入れていました。