日本とフランスのあいだ

雪国で生まれ育った親と、南米で育ったちびっこ達の生活記録です。筆者は、お笑いと福袋をこよなく愛す40代です。

やる気のある者のみが集まる場所

2月は「スキーバカンス」という名目で、子供達はまた2週間のバカンス中です。たとえスキーに行かなくてもスキーバカンス。名称は別に「冬休み」でもいいような…(°▽°)

フランスでは、月謝を払って週に一度の習い事をしていても、学校のバカンス中はそれらのお稽古も自動的に休みになります。頻繁に訪れるこのバカンス中こそ、時間をつぶすためにも習い事に連れて行けるものだと勝手に信じておりましたが、思うようにはいかないものです。夏休みなんかは、まるまる2ヶ月の間、学校も習い事もお休みになるということですな。習い事で休暇中の時間を潰せるかもと考えているような、私のような親はダメ〜っていうことですかね σ(^_^;)

しかし!バカンス中のみ集中的に受講できる「stage/スタージュ」と言う習い事のシステムを発見しました。定期的ではなく、3ヶ月に一度のバカンス中にしか行かないのだから、スポーツ系も文化系も上達は見込めないと思いますが、お試し受講的な感覚で利用できそうです。フランスでは、スポーツやダンスの習い事をする際に、病院での検診と「この習い事やってもいいよ診断書」の提出、傷害保険への加入が義務付けられています。でも、このスタージュというシステムは、なんと診断書の提出も不要、授業料には保険料金も含まれています。
わが家の住むオート・サヴォワ地方は山に囲まれた地域ですので、ウィンタースポーツが盛んで、スキー、スノボ、スケートなどを3歳くらいから始める子供達がたくさんいます。南米育ちのわが家の子供達にとって、ウィンタースポーツは未知の世界でしたが、満を持してこの度、北半球で愛されているウィンタースポーツにトライすることにしました。

今回のバカンスではスケート教室のスタージュに参加しました。長女9歳、次女5歳、共にスケートは生まれて初めてです。手取り足とり楽しく教えてくれるかなと、淡い期待を抱いていたのですが…。母はとんでもない間違いをしてしまいました!たまたま家から近く、幼稚園児でも受け入れてくれるからと言う理由で申し込んだスケート教室は、「スケート教室」ではなく「スケートクラブ/スケートチーム」だったようなんです。すまん、娘たちよ…。

9歳と言う年齢のみで入れられてしまった長女のグループでは、ジャンプの練習や片足を上げて滑る練習などが行われておりました ∑(゚Д゚) 超初心者で、滑り方も知らない長女は、学校のクロカンスキー教室で得たと思われるスキーのスケーティングを利用しヨタヨタ、オタオタとだいぶ他の子供達に遅れてついて行っておりました。観客席から見ている母から見てもちょっと滑稽なヨタ付き具合。
5歳の次女は、手押し車などを借りることができるのかと思いきや!どうやら手押し車は3歳児くらいが使っている様子で、文字通りすってんころりん、すってんころりんを繰り返しながら氷上に立っておりました。なんか、とんでもなくスパルタなところに放り込んでしまったようです。

そんな感じなのにも関わらず、娘達はとっても楽しかったようで、週に3回のスケート教室を心から楽しみにしておりました。「他の人と違ってもいい」という母の教えが、なぜかこんな時に役立ったらしく、グループの練習に恐ろしく足手まといになっているにも関わらず、自分はグループで一番下手だとわかっているにも関わらず、楽しいからこれからも続けたいと思っているようです。
遅ればせながらどんな教室なのかと調べてみたところ、モナコフィンランド、フランス選抜のスケート選手が所属しており、国際大会で活躍する選手も輩出しているようなだいぶ本気のクラブチームでした。やる気のない者には続けられない、かなり厳しいクラブだそうです。
わが家の娘達が大会に出場するようなことはないと思いますので、楽しく続けられたらそれでいいんじゃないかなと思っていますが、やはりこんな甘い考えでは帰れーーー!!と言われてしまうのだろうか。帰れと言われ、出禁になるその日まで、それでもやっぱり楽しく続けてほしいなと思います。




⬆︎初心者ではなく、既にスケートができる子供達が上達のために移籍してきたりするようです。

⬇︎フィギュアスケートだけではなく、アイスホッケーのクラブチームもあります。最初からホッケーを選ぶちびっこもたくさんいます。アイスホッケーは練習がまた全然違うんだなぁ。すごいなぁ。


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