日本とフランスのあいだ

雪国で生まれ育った親と、南米で育ったちびっこ達の生活記録です。筆者は、お笑いと福袋をこよなく愛す40代です。

一家に一台フォンデュ鍋

お題「愛用しているもの」

私達が住んでいるオート・サヴォワ地方の郷土料理の1つに『Fondue Savoyarde(サヴォワチーズフォンデュ)』があります。チーズフォンデュと言えばスイスのイメージですが、アヌシーからお隣スイスまでは車で約30分ですから、食べ物も似たものがあるのでしょう。
大阪の各ご家庭にたこ焼き器があるように、オートサヴォワの家庭には、一人暮らしでもフォンデュ鍋があります。オートサヴォワイヤードの夫はチーズ派ですが、私はチョコレートフォンデュ派なので、わが家にはチーズフォンデュチョコレートフォンデュの二種類のフォンデュ家電があります。

チーズフォンデュにはフランス風とスイス風があります。『Fondue Savoyarde』と『Fondue Suisse(スイス風フォンデュ)』の何が違うかと言うと、単に使用するチーズが違うようです。チーズは3種類ほどをミックスして使うのですが、その際に使うチーズの種類が違います。フランスでもスイスでも、地元のチーズを使うのでフォンデュの味が違うと言うことなのでしょう。私達が日本で楽しむチーズフォンデュでは、ブロッコリーやソーセージ、じゃがいもなどのメンバーがおりますが、フランスのチーズフォンデュの具材はフランスパンのみです。延々と延々と、小さく切られたフランスパンをチーズフォンデュにくぐらせて食べ続けるのです(°▽°) これが、けっこう重い…。秋を過ぎてからフランス人のお宅に呼んでいただくと、季節がらフォンデュをごちそうになることが増えてきます。気持ちは二十代、体は四十代の私は、近頃、底なしの糖質&脂祭りが、だんだんしんどく感じられるようになってしまいました。みなさん同じ四十代でも、かなり箸が(フォンデュ串が)進んでいるのを見ると、やはり子供の頃から食べ慣れている胃と、大人になってからデビューした胃の力の違いを見せつけられます。私としたことが、パンとチーズでは歯が立たないのです。米飯ならば圧勝なのに ( ´Д`)y
初老まではまだ時間がありますので、もうちょっと中年時代に胃を鍛えるしかないのかもしれませんが、今のところ、自宅でチーズフォンデュを食べる時、わが家は日本風にブロッコリーやソーセージなども一緒に楽しんでいます。ビバ日本風 ♪(´ε` )

さて。わが家のフランス人は、時々リヨンまでサッカーの試合を観に行きます。友達とアヌシーを夕方に出て、リヨンのサッカースタジアムの駐車場で夕食を取り、サッカー観戦をして午前2時ごろ帰って来ます。夏は駐車場でサンドイッチなどを食べていたようですが、最近は駐車場でみんなでチーズフォンデュを食べているらしいのです。日本の鍋料理で使うガスコンロにチーズフォンデュの鍋を乗せ、寒空の下フォンデュで暖を取り、サッカー観戦へと向かうそうです。そんな寒いならレストランに行けばいいのに…(´-`).。oO まぁ、中年サヴォワイヤード達に取って、それがまた楽しいひと時なのかもしれません。

⬇︎お義父さんが数十年愛用しているル・クルーゼのフォンデュセット。この年季の入ったフォンデュ鍋を借りて、駐車場フォンデュの会が開催されます。

にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 子育てブログ 海外育児へ
にほんブログ村