日本とフランスのあいだ

雪国で生まれ育った親と、南米で育ったちびっこ達の生活記録です。筆者は、お笑いと福袋をこよなく愛す40代です。

中学校が決まってホッとしました

ヤフーニュースでも上がっておりましたが、とうとう我らが住んでいるフランスの田舎、オート・サヴォワ県にコロナウィルスの感染者が出ました。1人の方がコロナウィルスにシンガポールで感染したそうで、すでにその方の周りで11人の感染が確認されたそうです。恐ろしいスピードです…。マスクの装着や手洗いをしないことが普通のこの国で、このようなスピードで感染が拡大してしまうことを考えると恐怖です。しかしながら、まずは感染してしまった方々が一刻も早く快復されることを願っています。みなさんも、どうぞうがい手洗いを徹底して、くれぐれも気をつけてくださいね。

そんな中、長女が私立中学校への進学が決まりました。本人はその中学校に行きたかったようで、けっこう喜んでいます。志望の理由は、いとこのヤニスが通っているから遊べるかも、父親の出身校だから行ってみたい、給食がおいしいと聞いたからぜひ食べたい、学区内の公立中学校よりも家から近いなどなど、勉強には全く関係のない理由ですε-(´∀`; )
フランスの義務教育は小学校5年と中学校が4年です。長女は現在小学5年生ですので、小学校は今年で終了し、9月から中学1年生(フランス)=小学6年生(日本)に進級します。私は日本の教育しか受けていないため、あまりフランスの学校や受験についてはわかりませんが、長女本人の意思で受験することになりました。

9月から小学校5年生の新学期だったというのに、10月にはもう中学校の願書配布が始まりました。そして入学希望者は11月初旬までに願書+本人の志望動機書(手書き)+保護者の志望動機書(手書き)+小学校4年生時の成績表を提出し、「学校見学会」に必ずや参加しなければなりません。その後、まずは書類選考があり、書類選考で通った者のみが12月に面接試験を行います。中学入学の9ヶ月前には入学試験が終わってしまうというシステムで、筆記試験なし、昨年までの成績がものを言うので、今から為す術はなしです。

さすがは、私が日本で身につけた常識を見事に覆すフランス。見学会に行って学校側が堂々と発表していたのが!なんと!完全なる縁故優先制です (゚Д゚)
なんでも、中学校に兄弟姉妹がいる者が優先順位第1位。私立小学校に通学している者が優先順位第2位。(特に系列校でなくてもいいので、とにかく私立小学校)その後に定員に余裕があった場合はそこからやっと、一般の入学希望者の書類選考をするそうなんです。私には、このシステムがあまり公平だと思えないのですが、学校側が堂々と発表しているくらいなので、フランスではこんなものなのかもしれません。そして、さらに。さすがにおおっぴらにはできないようですが・・・優先順位第3位は、学校職員の関係者だそうです(°▽°)これこそ縁故中の縁故!

つまり、わが家の場合この時点でチャンスが遠のいております。しかしながら、願書を提出に行った時に同伴してくれたお義父さんが「中学1年に在学しているヤニス少年は、従兄弟です。それから、父親、叔父、叔母ともに卒業生です!」と事務所の方に直談判し封筒にメモを取ってもらっておりました。私では到底言えなかった「うちも縁故あります」宣言。ありがとう、お義父さん。

12月中旬には、同じ小学校のお友達で同校を受験する子供達の合格が続々と決まる中、「書類選考通ったよ」と言う連絡はわが家にはクリスマスを過ぎても来ないまま (´-`).。oO やはり、いとこでは縁故力が足りなかったのかもしれないと思い始め、なるべく家庭内で話題に上げないように努めていた1月に!「君の娘も面接をしてあげようではないか」と言う連絡をいただきました!

面接試験は約30分ほどで、校長先生直々に子供本人とのみ質疑応答が行われる形式でした。
質問内容は、「志望動機」「好きな科目」「苦手な科目」「宿題をするときの方法」「小学校と中学校の違いは何か」「習い事は何かしているか」「どんな本を読むのが好きか」「中学校で何をしたいか」「第2外国語は何を選びたいか」「その言語を選ぶ理由は」などなど。本人が、自分で考えて答えなければいけないことでした。
知らない大人が何を聞いても「わかりません」としか答えられない長女ですが、毎日おいしい給食を食べたい!いとこのヤニスと学校でも遊びたい!という熱意が彼女を奮い立たせたようで、面接試験では何とか持ちこたえました。日本の受験とは比べものにならない容易さですが、それでも無事に終わって母は安心しております。

 そんな長女は、給食のデザートにミニパフェやアイスクリームが出ると言う話を聞き、今から中学校の給食を何よりも楽しみに毎日を過ごしております(´∀`)

  
中学校の食堂です。フランスの給食は、各自の教室ではなく食堂に移動して食べます。人数が多いので、学年単位で時間交代制です。公立、私学関係なく、幼稚園児からこのシステムです。


体育館です。床が青いのが不思議です(°▽°)



教室です。引き出しの中には、教科書や文房具を置いて行ってはいけない規則になっています。


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 子育てブログ 海外育児へ
にほんブログ村