おばんざい【おくどはん】
京都と言えば「おばんざい」です。京都市内では「おばんざいランチ」と言う看板もよくみかけます。
おばんざいとは何かなと思っていたのですが、東日本出身の私には「お惣菜」と言う言葉の方が馴染みがあります。「おばんざい」が京都の言葉なのか、関西はたまた西日本の言葉なのかはわかりませんが、「お惣菜」や「お惣菜ランチ」と言われるよりも、「おばんざい」と言われた方が、なぜか特別感があって、魅力的に感じてしまいます。
「おひとりさま」と言う言葉ができる前から単独行動をしていた食いしん坊なので、京都でも平日のお昼に1人でいろいろ食べ歩くのが大好きです。おばんざいをいろいろなお店に食べに行ったりもしましたが、東から来た私には味付けが上品過ぎて、なんか物足りなさを感じていました。食べ放題のお店にも行きましたが、ほとんどが野菜料理で、肉は少な目です。食いしん坊の私は野菜をいくら食べても腹が膨れず、物足りなく、ついつい脂っこい物を欲してしまいます。それに、野菜が多い割にはお財布に優しくないのです。それだけ、おばんざいは用意がたいへんということは理解しているのですが、やっぱりご飯に合うタンパク質が欲しいなと思ってしまいます。食い意地が張っていてすみません…。
先日、愛知からわざわざ日帰りで友達が遊びに来てくれることになり、おばんざいのリクエストをいただきました。薄味のお店にばかり当たっていたのでちょっと不安でしたが、食いしん坊な私も大満足のおばんざいランチをやっとみつけました!!見つけた時は心底うれしかったです。
「おくどはん」のおばんざいランチは、かまどで炊くご飯はもちろん、どのおばんざいも全ておいしく、肉や魚も食べ応えのあるメインになっています。町家で雰囲気抜群な上に、お値段もお手頃です。むしろ、内容を考えると安いくらいです。おばんざいに苦手意識があった私も、このお店に出会って考えが変わりました。勝手におばんざい離れしなくてよかったです。ありがとう、おくどはん。
【おくどはん】
http://www.the-la-mart.com/okudohan/
21日は弘法さん
五重塔で有名な東寺では21日に御影供が行われます。 元々は空海が入寂した3月21日に、年に一度だけ行われていたそうですが、現在は毎月21日に行われており、東寺の敷地内は縁日の露店でいっぱいです。1,200〜1,300もの露店が並ぶそうで、毎月なんと20万人もの人が訪れるそうです。
1月はちょうど週末に当たったので家族で行ってみました。臨時自転車置き場も設置されて、入口付近は人々であふれかえっていました。
お祭りの縁日的なものかと思っていましたが、ほとんどが骨董品のお店です。鈴カステラやたこ焼きなどの屋台も見つけましたが、食品はじゃこ、明太子、漬物や乾物類が中心です。芸術音痴な我々には、残念ながら骨董品の素晴らしさがわからないので見て歩くだけでした。
この日ばかりは東寺をゆっくり見ようと思っても難しいようで、御朱印受付も待ち時間20分〜30分は覚悟の長蛇の列ができていました。この弘法市は1239年から毎月開催されているそうなので、京都の人々には日常になっているのでしょうね。
【弘法市】
ゴミの分別
8年ぶりに日本に戻って来たら、ゴミの分別方法がけっこう変わっていて戸惑いました。8年前の東京においては、可燃物、不燃物、紙ごみ、ビン・缶くらいの仕分けでした。当時はゴミ袋もまだ指定ではなく、スーパーの袋でも可でした。
今は不燃物のプラスチックを包装ゴミ、食品トレー、ペットボトルに分別し、ペットボトルにおいてはキャップ、本体、包装ゴミに分けます。プラスチックゴミはきれいに洗って出さなければいけませんし、ゴミ袋はもちろん指定で透明なものに変わっていました。
ゴミの分別は面倒かもしれませんが、これでリサイクルできるものが増えたり、ゴミが少しでも減るのであれば協力したいと思いますし、もちろん義務であると思います。
私の住んでいる区の区役所の入口には、瓶や天ぷら油、小型家電や乾電池を回収してくれるボックスが設置されています。天ぷら油の回収ボックスには驚きました。他の都道府県にも設置されているのでしょうか?また、金曜日には子供服、チャイルドシートやベビーカーなどの子供用品、おもちゃなども回収してくれます。子供用品に関しては区主催のバザーで販売するそうです。
ゴミを洗うために水を使うということに少し疑問を感じることもありますが、今やプラスチックゴミはゴミではなく貴重な資源になっているということなのでしょう。分別はもちろんですが、まずはゴミを出さない生活をするように心がけようと思います。それにしても、この分別をやってのける日本人ってやっぱりすごい!
スマート珈琲店
本能寺が入り口にある寺町通り、それに続く寺町京極、新京極が大好きです。もう四半世紀前にもなりますが、修学旅行で友達とブラブラした通りは新京極でした。御池通りで修学旅行生とすれ違う度に、自分の修学旅行のことを少し思い出します。あの頃は寺よりも男子に興味が傾いていた破廉恥女子高生でしたε-(´∀`)
豊臣秀吉が京都改造計画の一つとして1590年に洛中の寺院をこの地域に移転させたことにより、通りには「寺町通り」と言う名前がつきました。本能寺も、この計画の際に寺町通りに移転させられました。そのため、織田信長が亡くなったとされる当時の本能寺とは場所が異なります。
寺町通りをお昼時に歩いていると、お店の外まで行列しているのが「スマート珈琲店」です。なんだか懐かしい雰囲気の店内で、お客さんの年齢層も少し高めです。学生さんはあまり見かけませんでした。こちらは昭和7年(1932年)の創業だそうです。今は観光客らしき方々もたくさんいますが、ずっと地元の方々にも愛され続けているのでしょうね。「スマート」も「珈琲店」も最近はあまり使わない気がしますが、なんかそれがまたスマートで洒落てますよね。
10時頃に行ってみたら並ばずに入れましたが、店内はすでにくつろいでいるお客さんがたくさんいました。ウェイトレスさんの制服はシックで純喫茶という雰囲気です。創業以来このお店の看板メニューだという「ホットケーキと珈琲のセット」を注文しました。1,000円は高いなと思いましたが、ふっわふわでボリューム満点のホットケーキがどーんと2枚やってきました!これは、娘の絵本で見たような仕上がりです!一緒に行ったお友達と1セットずつ注文しましたが、2〜3人でシェアしてもよさそうです。(→食いしん坊の私は、きっとこれからも分けたりしない気もします。)ランチも人気のようなので、次回はランチメニューも試してみようと思います。
フリーペーパー
京都には観光者向けのフリーペーパーがたくさんありますが、もちろん居住者向けの物もたくさんあります。
⬆︎これらは、黙っていても毎月必ずポストに入ってくる公共機関発行、京都リビング新聞社発行のフリーペーパーです。以下は私が読んでみて感じた内容の違いです。独断と偏見ですので、あまり参考にはなりません、あしからず。
【府民だより】
市民新聞、区民新聞よりも真面目な内容です。催し物の告知や紹介よりも府政や知事関連の記事があり、報告的な内容が多いフリーペーパーです。
【きょうと市民新聞】
府民だよりよりもページ数も多く「平成KIZOKU」という謎の白塗りコスプレイヤーが登場した月もあったフレンドリーな内容です。もちろん市政についての記事もありますが、催し物や市民の便利情報が盛りだくさんです。
【中京しんぶん】
京都市中京区の区民新聞です。府民だよりと同じように区政や報告が多めです。府民だよりよりイラストが多いのであまり堅苦しさは感じません。催し物の告知が少ないので、区民としてはもう少し情報が欲しいところです。
【LIVING】
リビングは催し物の告知よりも、求人情報や広告が中心です。一面は興味深い内容が載せられることが多いのですが、他はほとんどが広告です。私がこのフリーペーパーで好きなのが「かけいぼ診断」というコーナーです。毎号、自ら応募して来たと思われる京都府内のとある家族の収入、支出、家族構成が載っていて、それをファイナンシャルプランナーが分析するというコーナーです。家計のやりくりがうまくできていない私は、この記事を見たいがために必ずこのフリーペーパーを開いてしまいます。同じような家族構成、収入の場合は特に気になります。
公共機関が発行しているフリーペーパーを中心に紹介しましたが、京都にはまだまだ観光者、居住者向けのフリーペーパーがあります。また次回少しづつご紹介したいと思います。
⬆︎市役所の入り口には、京都市内の区民新聞が全てそろっています。