日本とフランスのあいだ

雪国で生まれ育った親と、南米で育ったちびっこ達の生活記録です。筆者は、お笑いと福袋をこよなく愛す40代です。

村の幼稚園

小学校に続き、先日は幼稚園の保護者説明会がありました。
次女のクラスは27名(Petite Section=2015年生まれ8名+Grande section=2013年生まれ19名)です。幼稚園全体では27名学級が5クラスあり、Moyenne section(2014年生まれ)だけのクラスもあれば、複式のクラスもあります。
保護者説明会は18時からでしたが、参加していたのはだいたいクラスの半数くらいのようでした。

この幼稚園では、担任の先生の他にアシスタントの先生が1人の2名体制です。他に、お手伝いが必要な子供さんには専門のアシスタントが付きます。
まず最初の注意事項は、「持ち物には全て記名をすること!」でした。落し物は、幼稚園の入り口に設置されたテーブルの上に、1週間程度は並べておくけれど、それでも名乗り出ない場合は、児童養護施設などに寄付するそうです。
また、フランスの学校あるあるだと思いますが、とにかく「シラミに注意!」とのことです。わが家も、次女のシラミ駆除には時間がかかったなぁ…(´-`)

【幼稚園の1日】
8:30〜8:55
自由時間。子供達が各自気に入ったおもちゃで遊んでよし。8:55になったら、音楽を合図に片付けを促します。
その後は、まずPSの小さな子供達はアシスタントの先生とトイレに行きます。GSの子供達は、今日の学習課題(Atelier / アトリエ)について説明を受けます。課題は、お絵描きだったり、アルファベットの練習だったり、何かの模写だったりと、毎日違ったことを勉強しているようです。
PSの小さな子供達がトイレから戻ったら、GSの子供達は、4つのグループに別れて課題に取り組みます。その間には、担任、アシスタントの先生はPSに集中したいため、GSは完全なる自習。PSと大人が作業している間は、大人に話しかけたりしてはいけないそうです∑(゚Д゚)
10:30〜11:00
校庭で外遊び
11:00〜11:30
室内運動場で体育
11:45〜13:45
昼休み
家に帰って食事をする子供達と、給食を食べる子供達に別れます。
昼休みが終わったら、PSはお昼寝部屋に向かいます。
13:50〜16:20
GSは、午前とは別の学習課題に取り組みます。自習をするグループ、先生と一緒に課題をするグループの2グループに別れます。自習グループ、先生との学習グループは、1日ずつ交替です。
16:30
下校時間
学童保育に向かう子供達と、家族がお迎えに来る子供達に別れます。
京都のリセでは、学童保育も学校が担当してくれていましたが、フランスでは学校ではなく、学童保育の専門業者が担当するため、16:30以降は、学校関係者は学童保育の場には一切現れないそうです。

【課外活動】
今年のGSの課外活動では水泳教室があります。1月〜4月の毎週金曜日に、ワイワイみんなで園外のプールまで移動するそうです。それにあたり、一緒にプールに入ってくれる保護者、更衣室で子供達の着替えを手伝う保護者のボランティアが、最低でも各2名ずつ必要だそうです。お手伝いしてくれる保護者が、必要人数に満たない場合は、残念ながら安全を考慮し、水泳教室は中止になるそうです。私はどちらもふるって応募したいのですが、水中に入るには、事前に講習会の受講(もちろんフランス語)と、実技テストのようなことをしなければなりません。私は泳げるのですが、この事前講習会が問題です。そのため、講習会受講は必要のない、更衣室部隊でお手伝いに参加しようと思っています。(万が一覚醒して、フランス語がペラペ〜ラになったら、水中部隊にも応募しようと思いますp(^_^)q)

また、村の図書館に本を借りに行きます。徒歩で10分弱のところに小さな図書館があるのですが、幼稚園児の足では20分くらいはかかりそうです。こちらも引率の保護者が必要です。連れて行って、本を一緒に選んだり、ちょこっと読んであげたりします。本を読むような事態は避けたいと思いますが、連れて行ったり、本を選ぶ手伝いくらいは私にもできそうです(^-^)

お誕生日会は、2ヶ月毎にまとめて行い、みんなでケーキを焼きます。自分の子供のお誕生日会の際は、ジュースや小分けになったクッキーなどの差し入れをしてもよいとのことでした。

毎日の活動流れや、時間の配分は京都のリセもほとんど同じでした。教室の広さや、生徒の人数、アシスタントの先生方のきめ細やかさを考慮すると、やはり京都のリセに軍配が上がります。まぁ、今通っている村の幼稚園は公立なのでブツブツ言えませんが…。わが家は、日本の幼稚園に通わせたことがないので、日本の園とは比較のしようがありませんが、フランスの幼稚園はこのように過ごしていみたいです。次女が楽しい時間を過ごせたらいいな〜。


「自画像」が張り出されていました。金髪の子がいたり、褐色の子がいたり、目鼻の小さい子(➡︎わが家の次女)がいたりと多民族国家らしく、様々な子供が描かれていました。

にほんブログ村 子育てブログ 海外育児へ
にほんブログ村
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村

村人の楽しみ「りんご祭り」

毎年寒くなってくるこの時期には「La fête de la pomme / りんご祭り」が開催されます。今年は9月30日(日)に、このブログでは既におなじみの、村の公民館で行われました。
特にりんごの産地でもないけれど「りんご祭り」。でも、りんごとは無関係の他の村でも、同じように「りんご祭り」が行われているので、「秋の収穫祭」的な意味があるのかもな〜と私なりに勝手に解釈しています。

わが村の自慢は、公民館の屋外に設置されている石窯です。一年に一度、このお祭りでしか使用されない石窯で焼いたパンが販売されます。パンと一緒ににタルトも販売しているので「おっ。焼き立てタルトか〜(^-^)/」と喜んでいたら、石窯担当のおじさんが、どこかから、たくさんタルト箱に入れて運んで来て、石窯のとなりに並べていました…。これは、ここでは焼いてないぞ…σ(^_^;)


こちらがメインの「生搾りジュース」です。リンゴを破砕し、搾汁機に入れ、漏斗で地道にペットボトルに移します。1本は1.5リットルで、3ユーロなり(約390円)。
私達は午前中に行ったので欲しい本数を買えましたが、午後になるとリンゴが足りなくなるらしく、1人につき1本まで!と、購入できる数が限定されることもあるそうです。



郷土料理のタルティフレットです。巨大な鍋で作っております∑(゚Д゚) 山形でも毎年、巨大な鍋で芋煮を作って振る舞う「日本一の芋煮会」というイベントがあります。郷土料理を巨大化するのは万国共通なのかな。



こちらが、村自慢の石窯で焼き上げるパンです。毎年お昼前には全部売り切れてしまいます。私もこのパンを食べてみたくて、今年は10時半に出かけました。
残りわずかだったのですが、後ろに並んでいる人々のことなんかおかまいなしに10個買って行くという、憎っくきおじさんがっ!後ろでハラハラしてしまいましたが、最後の3つにギリギリ間に合い、無事に1つ買うことが出来ました。ふぅ〜。
パンは2ユーロ(約260円)➡︎右上の、小さな吹き出しが石窯パンです。りんごのタルトは5ユーロ(約650円)なり。



左右両側から、ギコギコと2人で引くタイプのノコギリで、木を切る体験をさせてくれるコーナーがありました。切り落として、お隣でパフォーマンス中の鍛冶屋のおじさん持って行ったら、無料で焼印を入れてくれます。2018の下にあるのは、村の紋章です。

にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 子育てブログ 海外育児へ
にほんブログ村

毎日いそがしいなぁ〜

わが家のお義父さんとお義母さんは、いつも忙しそうにしている。

月曜日➡︎ヤニスとユーゴを小学校まで車で迎えに行き、おやつを食べさせ、嫌がる2人に無理やり宿題をさせる。ヤニスは地域のサッカークラブに所属しているので、その送迎もしなければいけない。2週間に1度はヤニスのお友達も一緒について来ることになっている。
火曜日➡︎カルフールで食材の調達。火曜日に60ユーロ(約7,900円)購入すると、3ユーロ(約400円)のクーポンが必ずもらえる特典付のカルフールのクレジットカードを所有しているので、買い物は火曜日と決めている。どうやら、他のおじいちゃんやおばあちゃんも、みなさん同じカードを持っているようで、火曜日のカルフールでは必ず知り合いに合うため、おしゃべりの時間も必要になる。試しに以前一緒に行って測ってみたところ、1人につき平均7分間のおしゃべりをし、だいたい7人くらいの知り合いに遭遇していた。
水曜日➡︎2週間に1度、ヤニスとユーゴの2人を朝から預かる。朝ごはんさえも食べて来ないので、朝から夕方まで休むことなく、大暴れする男の子2人のお世話をしなければならない。ヤニスは夕方サッカークラブの練習があるので、グラウンドまで連れて行く。
木曜日➡︎ユーゴを柔道教室に送って行かなけれなならない時もある。
金曜日➡︎一人暮らしのジャニンおばさん(お義母さんの姉)に、読み終わった1週間分の新聞を届けに行き、レモネードをご馳走になって帰って来る。
その間も、老人クラブの旅行の電話がかかって来たり、急に親戚が訪ねて来たり、老人クラブのイベントに出かけたりと大忙しだ。

そして、夏には親戚やお友達から「果物を取りに来ないか〜。」と呼ばれたりもする。
先日は、親戚のおじさんにプルーンが豊作だから取りに来なよと呼ばれ、お義父さんは業者かっ?!と思うほど大量のプルーンを番中でいただいて来た。もちろ食べきれない量なので、冬に向けて保存食にすることになり、私も作業を手伝った。
忙しいなぁ…。老人達の生活ってなかなか忙しいものだ(´∀`)


まずは開いて種を取り、悪くなっている部分や、虫食いの部分がないか確認する。


砂糖を入れて瓶詰めにする。


⬆︎この謎の機器に瓶を並べてお湯を張り、煮沸して瓶詰めプルーンの完成。それにしても、こんな機器が、保存食を作るためだけに一般家庭にあるのが不思議σ(^_^;)

フランス老人、疲れを知らず今日も元気!

にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 子育てブログ 海外育児へ
にほんブログ村

こどもの社会

わが家は娘が2人。8歳(小学3年生/CM1)と5歳(年中組/Grande section)です。
長女は緊張しいで、小心者。何事も整えておかないと不安になってしまうタイプ。次女は明るく活発で、人見知りや物怖じをせず、どこでも楽しく生きていけるタイプ。と、これまで彼女達を見てそのように思っていたのですが、それは私の思い込みだったのかもしれません。思い込みや決めつけって言うのは良くないですね。

フランスの学校に転入することで、私も夫も気がかりは小心者の長女でした。ブラジルの幼稚園にいた頃、「見た目が違う」と言うことでいじめられた期間があり、クラスのお母さん方や幼稚園との間でけっこうな問題になったことがありました。
でも、次女はそんなブラジルでもどちらかと言えば人気者で、京都に引っ越してからも、いつもたくさんのお友達と一緒で、男女関係なく走り回り楽しく過ごしていました。

そして、フランスの幼稚園/小学校に転入した今!親の予想を覆し、長女は毎日楽しそうに学校に通い、次女はイマイチフランス人の子供達と打ち解けられない様子…。
お世話になっているお義父さんの家は、ちょうど幼稚園の校庭が見える位置にあります。ある日、幼稚園児の外遊びの時に、ちょこっと次女の様子を見てみようという気になりました。
50人くらいの幼稚園児達が走り回ってキャーキャーと遊ぶ中、次女は1人。え?とちょっと意外に思いましたが、彼女は1人で走ったり、1人で滑り台で遊んだりしていました。
お迎えに行くと「楽しかったよ。」と言う次女。誰と遊んだのか聞くと、「う〜ん。忘れちゃった。」と答えます。
また別の日。気になって見てみると、やっぱり1人。その日も彼女は、1人でぐるぐる回って遊んだりしていました。そこに、遠くから2人組のフランス人の女の子が走って来て、1人で遊んでいた次女を急に押しました。あっ…と思ったけど、先生方はおしゃべりをしているし、そこはこどもの社会です。私にできることは何もありません。次女はよほど悔しかったのか、自分を押した女の子2人が遠くに行ってから、小石を拾い、彼女達が去って行った方向に投げていました。届くはずもない小石と、彼女の悔しい思いがコロコロと転がっていきました。

ちょっと次女と話してみようと思い、幼稚園ではどうなんだと聞くと、Grande section / 年中組のお友達のフランス語にはついて行けないから、Petite section / 日本の年少組より一つ年下の、小さな子供達と遊んでいると言っていました。でも、その小さな子達は、午後にはお昼寝に行ってしまうので、結局午後は1人で遊んでいるそうな。「京都の時は、いーっぱいお友達いたのになぁ〜。また、みんなと遊びたいな〜。とーっても楽しかったんだ。」と話す彼女を見ていると、少し悲しい気持ちになりました。男の子でもいいから、さりげなく近づいて一緒に遊んだらいいじゃないかと提案すると、そういう顔のお友達とは遊びませんよ〜と言われたそうな(・Д・)
次女は、「でもいいんだ〜。お姉ちゃんもいるから、家に帰ったら遊べるし。」と自分なりに解決しているのか、それとも強がっているのか?
地域の幼稚園だけに、他の子供達は通い始めて3年目です。もうどの子も気があう仲良しのお友達が出来ている頃なのかもしれません。京都のリセで楽しく過ごせていたのは、みんなが彼女を受け入れようと言う温かい気持ちを持って、接していてくれたからだったんだなと改めて思いました。ありがとう。
フランスは良い意味で個人主義ですから、新しい子が入って来たって子供達には関係ありません。自分の1日を、それぞれが思うように過ごすだけです。だから、次女も人に助けを求めずになんとかするしかないのかもしれません。

1人でいることが悪い、さみしいとは思わないけど、それでも少しでも楽しい時間を過ごしてほしい。守りたいけど、強くなってほしい。私にできるのは、話を聞いて、一緒におやつを食べ、その小さな手を握ってあげることくらいなのかなぁ。

にほんブログ村 子育てブログ 海外育児へ
にほんブログ村
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村

水曜日の戸惑い

 オート・サヴォワ県の公立の幼稚園 / 小学校は、現在水・土・日曜日がお休みです。わが家の子供達も公立の学校に通っているので、週に3日休みがあります。

 しかし!昨年、2017年度は、幼稚園も小学校も水曜日に午前授業がありました。その前年度までは、水曜日は休日でした。

 お気付きの方もいらっしゃると思いますが。どうやら、フランスも時々迷っているようなんです。フランス全国なのか、各地方、または各県の気持ちがぐらついているのかは定かではないのですが…m(._.)m

 日本でも「ゆとり教育」を実施したものの、やっぱりゆとり教育じゃない方が良かったかも?という論議が起こったように、フランスも「水曜日授業」を巡って、数年に一度気持ちがぐらつくようなんです。

 共働きが主流ですから、水曜日も仕事のあるご家庭の子供達は、学童保育や、おじいちゃん・おばあちゃんの家で1日を過ごしています。わが家は、水曜日の午前中に習い事をして、午後は日本語の読み書きを教えたりしています。

  オート・サヴォワ県は、昨年は水曜日授業にしたものの、あっさり撤回!今年からは、以前の慣習通りに、水曜日も休日にしたと言うことは…。

 思うような成果が上がらなかったとか、保護者からの評判が悪かったとか、やっぱり新しいことしなくてもいいや〜と感じたとか、何かしら理由があるのでしょう。

 でも、また次女が小学生になった頃に、今年の水曜日は授業やります!と言う年が来るんだろうな〜。

 

にほんブログ村 子育てブログ 海外育児へ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
にほんブログ村