日本とフランスのあいだ

雪国で生まれ育った親と、南米で育ったちびっこ達の生活記録です。筆者は、お笑いと福袋をこよなく愛す40代です。

買った気分になることにする

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。フランス人にとって、おそらく一年で一番盛り上がるイベントであるクリスマスと、年の瀬好きの私にとって最大のイベントである年越し&正月のために、すっかり更新が疎かになっておりました。

10月に入ってから、クリスマス命!のわが家の子供達はだいぶ浮かれ気味でした。さらに、年末年始サイコー!の私も十分に浮かれていたので、2ヶ月ほど家の中の風紀が乱れておりましたσ(^_^;)

思えば、自宅で家族とのんびり過ごせる正月は10年ぶりです。長女が10歳ですので、お恥ずかしながら、こども達にお正月料理を作ってあげたことがありませんでした。そこで、今年こそは数品でもお正月料理を作ろうと決め、フランスの食材で作れそうなものを下見するために、わが家の冷蔵庫となっているご近所のスーパー「Grand Frais」に顔を出すと。

なんと!柚子があるではありませんか〜∑(゚Д゚)
もう1年以上通っていますが、初めてお目にかかりました。『高知県産』と書いてあるので輸入物だと思います。しかも、オサレな箱入りです。あまりの感激に自然に手が伸び、柚子をカゴに入れてみるものの。まてよ、冷静に考えると。
柚子が2個で12ユーロ=1個730円也…。((((;゚Д゚)))))))

とんでもない間違いをおかすところでした!うちにそんな贅沢をする金はない!皮をちょこっと使ったり、ポン酢を作ったりするだけなのに。幸いにもレジのベルトコンベアに載せる前に正月マジックが解けたので、無事にレモンコーナーにそっと戻すことができました。ふぅ。危ないところだった。

柚子のことがあったにも関わらず、次はワサビの誘惑が!ワサビはなぜかサラダコーナーに陳列されていました。生ワサビもアヌシーで初めてお目にかかりましたが、わが家はチューブで十分。足るを知る、身の丈で暮らすを忘れてはならない_φ(・_・
お店を出てからも、年越しそばにあのワサビを添えたらなぁと贅沢なことを考えたりしているうちは、まだまだ修行が足りませんなぁ…。精進せねば。私め、相変わらず煩悩だらけですが、どうぞ今年もよろしくお願いいたします。


高知産の柚子。2個12ユーロ=2個1,460円。


生わさびは1本19.90ユーロ=2,400円。


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村の新設備

幼稚園・小学校の催し物から、青年達のスポーツ、村民の結婚式のカクテルパーティー、村の老人達の会食まで、とにかくいろいろな行事に使用されているわが村の公民館。
公民館の敷地内にはサッカー場とテニスコートもあるのですが、ちょうどその間に、ず〜っと使われていない原っぱがありました。私が知る限り10年は原っぱのままで、定期的に整備はするものの使い道のなかった原っぱ。
しかーし、なんとこの度!数ヶ月かけて!その無用の長物だった原っぱが、なんとなくオフロードコースの雰囲気を出した、でもしっかりとアスファルトで舗装された自転車練習場のような設備に生まれ変わりました (^з^)


てっきりBMXのような自転車のために作った練習場と思っていましたが、⬆︎の写真のように、キックボードや、ローラーブレード、スケボーを操る子供や若者達がたくさん集まっています。平日の午前はガラガラで、午後になると青年達が、夕方や週末には子供達が集まります。どうやらこの設備、他の村には無いようで、隣村やまたその先の村の子供達もやって来ているようです。
小さな子供達も利用できますが、6歳以下は大人が隣を伴奏しなければいけません。このクネクネした凹凸を、必死に子供の自転車を追って伴奏している健気なお父さんフランス人の姿も見られました(°▽°)


どう考えてえても、このコースをシティサイクルで走るのは難しいと思うのですが…。果敢にも、京都のコンズサイクルで購入した、お気に入りのシティサイクルでがんばる長女 ∑(゚Д゚) 2年間、洛中を北から南まで走り回った自転車が、今日もフランスの小さな村で活躍しています。

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アリエージョワです➡︎???

先週末から、わが家のメンバー入りしたアリエージョワ犬のパステル。『アリエージョワ犬』はどうやらマイナーな犬種のようです (^_^;)
子供達のお迎えついでに散歩に連れて行くと、犬好きのフランス人の方々が「C'est quoi comme race ?」➡︎「何て種類の犬なの?」と声をかけてくださいます。ギリギリフランス語とわかるくらいのひどい発音で「C'est un ariegeois(+愛想笑い)」と答えるのですが、みなさん「知らんなぁ…。」「聞いたことないなぁ…。」「…(°▽°)」と不思議な表情で去って行きます。
これは私のフランス語の問題だろうとあきらめていたところ、昨日のお散歩でご近所のファビエンヌさん(愛犬家)にも犬種を聞かれ、おおよそネイティブ発音と思われるわが家の長女が、なかなかよい発音で「C'est un ariegeois.」と答えたのですが、ファビエンヌさんも他のみなさんと同じ表情をしていました _φ(・_・

『アリエージョワ/ ariegeois』は、私の友人Wikipédia によると、“フランスのアリエージュ地方原産のセントハウンド犬種のひとつ”だそうです。
フランスのアリエージュ地方は、スペインとの国境に位置しています。アリエージョワは、アリエージュ・ハウンド(ariege hound)とも呼ばれるそうですが、日本ではフランス語読みで『アリエージョワ』と呼ばれているようです。アリエージュポインターと言う、同じ地域原産の犬種もあるそうですが、彼らとは別の犬になります。
猟犬と言えばビーグル犬が有名ですが、実はアリエージョワも立派な猟犬です。今のところ、垂れ耳なので、ビーグル犬に似ているねと言われたりしますが、アリエージョワはビーグル犬よりも足や首が長く、細身で筋肉質です。わが家のパステルも今はちびっこですが、大人になると体高は50〜56cm、体重は30kgほどになるようなので大型犬に分類されます。運動量が非常に多いので、一般家庭での飼育はあまり向いていないと書いてありました…∑(゚Д゚) 平均的な中流一般家庭のわが家は、これを機に一般家庭ではなくなるのだろうか…。そもそも一般家庭とはどういう家庭なのだろうか...。

なぜ誰もアリエージョワを知らないのか、その答えらしきことも書いてありました。いやぁ、Wikipediaは何でも知ってるな〜。Wikipediaの説明によると、アリエージョワが狩猟のメインとしていたイノシシなどの大型の獲物の減少や、第二次世界大戦の戦禍に立たされたことにより絶滅しそうになったそうです。ひ〜っΣ(゚д゚lll)しかしながら、愛好家のみなさんが彼らを安全な国外に疎開させてくれて、戦後になってから国外に疎開していたアリエージョワ達を、もう一度フランスに集めて繁殖が始まりました。おかげさまで絶滅せずに済みました。よかった。
絶滅せずに済んだ 現在でも、大半は原産地であるフランスのアリエージュ地方以外では、ほとんど飼育されていない希少種だそうです。私たちがパステルを譲っていただいたご家庭は、山中に住むバリバリ現役猟師さんなので、アリエージョワを飼育していたのでしょう。なぜ、アリエージュ地方以外の地域や外国であまり飼育されないのかはわかりませんが、オート・サヴォワ地方のわが家で、パステルは今日も元気に暮らしています

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子犬のパステル

 2ヶ月ほど前から、わが家のフランス人に謎の動きが見られました。始終、インターネットで何かを検索しているようなのですが、私の気配を感じるとササッとそのHPを閉じるんです。何か隠し事をしているに違いない…Σ(-᷅_-᷄๑)
とある日、忍者ウォークで後ろから近づくと、背後の私にはまんまと気がつかずに、一所懸命『SPA Annecy』という犬の保護施設のHPを熱心に見ていることを確認しました。私が「犬見てんの?」と声をかけると、驚いて振り向き、またササッとそのHPを閉じて「イエ。タダミテタダケ。」と言い、何事もなかったようにヤフーフランスのサッカーニュースを読み始めました (;゚ロ゚)
 ズボラな夫は自分が閲覧しているHPをいつもそのままにしておきます。私がパソコンを使おうとするたびに、保護犬のORSON(オーソン)のプロフィールページが開いたままになっていました。どうやら犬を引き取りたいと思っているけど、動物を飼うことに消極的な私には言い出せずに、でもやっぱり気になるようで、夜な夜な近隣の保護施設の犬たちをチェックしていたようです (゚▽゚*)まぁ、確かに反対はするけれど・・・。

 先月「そんなにORSONが気になるならば、一度見に行ってもいいぞ」と私が言うと、夫と次女は大喜びしました。
 例の『SPA Annecy』に出向くと、その保護施設には約30匹ほどのワンちゃん達が暮らしていました。彼らのほとんどは大型犬で、浅はかな飼い主がマンションで大きい犬を飼おうと思ったけど、やっぱり大きすぎて無理という理由で預けられたり、捨てられたりしたようです。大きいだけではなく、”決して指を出さないでください”と注意書きがされたワンコや、噛みつかないように器具をつけられたワンコも多く、元々犬を怖がっていた長女と、やはりちょっと怖いと思っている私は、吠え続ける大型犬達を前に足が止まってしまいました。
 一方、夫と次女はどんな猛犬の小屋にも恐れることなく近づいておりました。ちなみに、次女はすでにワンコにかぷっとやられた経験があるにも関わらず、全く怖いと思っていないようです。さすがは似たもの同士(o゚▽゚)o そして、彼らは念願のORSONと対面したのですが、おとなしめのORSONはすでに引受先が決まっておりました。次女は泣いて悲しみ、夫もさみしそうにしておりました。
 翌日、別の保護施設も見学に行きましたが、やはり大型犬が多く、私と長女は「やっぱり、もう大きいと怖いね 」「もしかして、小さいうちから一緒なら、後から大きくなっても大丈夫かもね」と話し合い、目の前の犬達を保護できなくて申し訳ないけど、子犬を探してみないかと提案しました。夫は犬を保護したいようでしたが、次女は犬でも猫でも、子供でも大人でもいいそうで、できればコアラを飼いたいけど、犬でもいいと大喜びしておりました (゚▽゚*)

 そんなわけで子犬探しが始まり『Le bon coin』と言う、日本で言うメルカリのような個人売買のサイトで、動物も取引されていることを知りました。数人の飼い主さんに連絡をしては「もう決まったよ」と断られてがっかりすることを何度か繰り返し、ようやくアヌシーから高速道路で2時間、スキー場の中腹に住んでいる猟師さんの家に生まれた『アリエージョワ犬』の子犬を引き取れることになりました。最近、フランスでは柴犬や秋田犬が流行っているようで、日本犬は20万~30万で取引されていました。柴犬がいいなと思っていたのですが、わが家にそんな予算はないので、日本犬はあきらめ、『とにもかくにも、忠誠心』をモットーに探し、フランスの犬『アリエージョワ』に行き着きました。

 渡ちゃん一家の新メンバーで、名前は「パステル」です。名前は私が選びました。パステルはブラジル在住時に、家族でよく食べていた揚げ物の名前です。猟師さんの奥さんがおっしゃるには、今年は「Pの年」だそうで、ちょうどPから始まる名前がよいそうです。我ながらよい名前を選んだと思っています。それにしても、「Pの年」・・・。意味がわからなかったので、後日お義父さんに聞いてみたら、「馬と同じだよ。年によってアルファベットがあって、云々・・・。」とのことでしたが、まず馬に決まったアルファベットがあることを知らない私。馬と犬は同じアルファベットなのだろうか?他の動物もそうなのだろうか?と謎が深まっただけで、やはりあまり理解できませんでしたσ(^◇^;)

2019年9月21日生まれ♂のパステルです。アリエージョワは頭部と耳が黒色で、体はほとんど白、または黒色の模様が少しあるそうです。スヌーピーのモデルと言われるビーグル犬よりもスヌーピーに近いではないか!とさっそく親バカのようにかわいがっています。


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なぜ、わが家はお金が貯まらないのか?

どうやら、フランスやドイツをはじめとする、ヨーロッパの一般家庭の夕食は質素であるようです。
来客がある時や、週末の昼ごはんには、前菜、温かい肉・魚料理、チーズやデザートが出ますが、平日の昼は、子供達は学校給食、大人は社食や外食がほとんどのようです。
家族で食べる夕食はと言うと、野菜のスープとパンとか、ハムとチーズとパンなどの簡単な食事がほとんどであると、NHKなどでもお馴染みの、タニアさんたるステキなマダムの書籍や、ヨーロッパの暮らしをテーマに書かれた書籍を読んで知りました σ(^_^;)

確かに。昨年の今頃、お義父さんの家に滞在していた3ヶ月間、夕食はスープとパン、またはハムやチーズとパンでした。どうしても、足らなくて、子供達に隠れて寝床でクッキーを食べたものです(°▽°) 義理の兄の家庭も、義理の妹の家庭も、そう言えば夕食は毎日スープと言っておりました。しかも彼らは、我々日本人が思うような、ミネストローネやらコーンスープやらポタージュやら、いろいろなスープを作るわけではなく、野菜を煮てミキサーにかけただけの、ただただ質素な物を食べ続けているそうです。

なるほど。わが家が一向にお金が貯まらない理由はここにあったのかっ∑(゚Д゚)

わが家は、家族全員がアジア料理派なので、スパゲティ以外の洋食が食卓に上がることは、ほとんどありません。スープと言ったらネギとワカメの味噌汁ですが、夕食を味噌汁で終わらせることができるほど自制心が効くメンバーではないため、ご飯とおかずと味噌汁をしっかりといただきます。そのため、昼も夜も、肉や魚などお財布に優しくない食材が必要となり、一切外食をしていないにも関わらず、給料の多くが食費に消えて行くシステムになっています。フランス生活2回目、滞在2年目にしてようやく気がつきました!

そこで。日本への一時帰国の際に、イオンで無駄遣いや買い食いをして楽しむために、『夕飯、フランス人化計画➡︎夜はスープとパン大作戦』を家族に提案したのですが、誰よりも反対したのがフランス人である夫でした ( ゚д゚) あなたの国のやり方なのに…。さらに子供達も反対。フランス人のハーフのくせに…。フランスに一番関係のない私が、涙を飲んで『夕飯、フランス人化計画』を提案しているのに…。まぁ、そんなわけで。家族3名の猛反対を受けて、今でもわが家は日本風に食事をいただき、食費が家計を圧迫し続けております。


有機食品のスーパーで購入できる絹ごし豆腐とおからです。私は有機でなくても気にならないのですが、カルフールなど普通のスーパーでは豆腐を扱っていません。割高ですが、時々買います。


近所のスーパーで春菊を見つけました!レジの方が2人がかりでも、春菊が何という名前の野菜か解明できず、私も春菊のフランス語を知らず、Ton Hoと言う、明らかに違う野菜の値段で販売してくれました。安くなるなら大歓迎。


サバのスモーク(黒胡椒味)を見つけました!干物みたいな感じで食べられそうだなと思って購入しましたが、東北出身の私にも耐えられないしょっぱさで、半身を食べるもたいへんでした。水につければ塩が抜けるのだろうか…。

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