日本とフランスのあいだ

雪国で生まれ育った親と、南米で育ったちびっこ達の生活記録です。筆者は、お笑いと福袋をこよなく愛す40代です。

デジャヴ

2週間ほど前に、やっと台所にシンクを取り付けました。
が、しかし!
必要な留め具が5つ足りないまま…。シンクが届くまで3週間待ちました。からの、部品が入っていない凡ミス〜。
「足りない留め具が届くまで10日はかかりますが、クリスマス挟みますし、長くかかるかもしれません。」
ゴーン…と頭の中で鐘が鳴りました。いや、チーンかな σ(^_^;)
先日、洗い物中に配管が外れたらしく、足元に静か〜に水が広がってきました。留め具達、早く届かないなぁ…(´・Д・)」

こちらは、朝7時には外はまだ暗く、7時半頃にうっすらと明るくなって来ます。朝晩はかなり冷え込むので、冷蔵庫のないわが家はベランダを冷蔵庫代わりにしています。
日本のように様々な機能が付いていて、いろいろと気の利いた冷蔵庫はどうやらフランスには無いようですが、なんとかチルド庫もどきがある冷蔵庫を見つけました。しかも『お届けまで7日!』フランスでは早い方ではないかなと思います。

そしていよいよ到着〜!!ベランダ冷蔵を祝・卒業!
のはずだったのですが…。な、なんと。
「運ぶ時に〜、ぶつけちゃったんですよ〜。それで、けっこう大きな傷がついてしまったんですけど、それでもいいですか?」と、確認の電話が入りました∑(゚Д゚)
「いえ、ダメです。」と配送屋さんの勇気ある提案を却下すると、
「私は配送担当業者なので、商品のキャンセルはそちらでお店側にしておいてくださいね。クリスマス挟みますし、次に配送できるのはいつになるかわかりません。」と言われました…。「クリスマス挟みますし」って確か、シンクの留め具の時も聞いたなぁ、これはデジャヴなのだろうかσ(^_^;)
わが家のベランダ冷蔵は、まだまだ続く…(´・Д・)」

そして、海外生活の命綱!そうそう、インターネットです。
今月の初旬に、インターネット業者の方が、申し込みから、なんと!わずか1週間でわが家に来てくれました。すごい!
しかし、彼はわが家がインターネットが使用可能かどうかを見に来てくれただけで「あとは回線に、ルーターをセットするだけで、あなたの家にもインターネットがやって来ますよ〜。」と明るく言い残し去って行きました。
そして、先週。いよいよ!わが家に、彼が言っていたインターネットのルーターボックスが届きました〜(^-^)/
が、しかし!!『検索中…』のまま、早1週間。この、ルーターはわが家の何を検索しているのだろうか。電波は出してくれているようで、携帯やタブレットwifiマークが最大で表示されているのですが、一向に繋がる気配なし ∑(゚Д゚)
なるべく早く、業者さんに来てもらえるように相方が連絡しているらしいのですが、きっとまた「クリスマス挟みますし」の一言をいただける気がしてなりません。そう言えば、以前住んでいた時は、この家にインターネットがつながるまでに3ヶ月かかったなぁ…(´・Д・)」

フランスでは、このように頻繁に『デジャヴ』が訪れます。(´・Д・)」(´・Д・)」(´・Д・)」

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フランスで再会!出前坊や

フランスに来て間もなく4ヶ月、改装中の自宅に引っ越して2週間です。

そんなわが家に、先週末とうとう!シンクと蛇口が到着しました。やはり、フランスでは何事も一筋縄ではいかず、お店の人に紹介された蛇口が、なぜか中古品でしかも水道管と繋げないというトラブルもありました。何をやっても倍以上の時間と手間がかかる国…そして安くもない。それにしても、誰かの名字がマジックで書いてある商品を新品として売りつけられるって、なかなかない経験です(^_^;)
これまでは、浴室の洗面所で野菜、食器、調理器具を洗うという、屋内キャンプ生活をしていました。今は、台所に洗い場があるって、こんなに便利なことだったんだなぁ〜と心から感謝しております。なんでも当たり前だと思ってはいけませんなぁ。

屋内とは言えキャンプ的に暮らしていたので、なるべく簡単な食事を用意しておりました。贅沢にも“フランス家庭料理”も食べ飽きた頃だったので、お義父さんの家では食べられなかった、スナック菓子やピザや米飯を反動で食べまくっています。

ある日、私の憩いの場『カルフールのアジア食品コーナー』で、馴染みのある坊やの姿見つけました。そうです、彼は出前坊や!彼は頭髪が黄色く、彫りも深いので、フランスに来ても違和感なく溶け込んでいます。服装は昭和の日本を連想させますが、きっとフランスでは個性的でおしゃれと認めてもらえるはず。羽織った青と白のハッピが、彼の露わになった肌を引き立てています。
7年前のアヌシーでは買えなかったし、日本食には全く不自由しなかったブラジルでさえも、出前坊やを見かけることはありませんでした。でも、今はこんなにも私の近くにいる。ありがとう出前坊や、ありがとう日清食品。もう離さないよ、出前坊や。でも、サッポロ一番が現れたら、その時はごめんなさい。

日本にいた時は、わざわざ食べなかったインスタントラーメンも、外国の田舎にいたらすご〜く魅力的な食材です。さらに、インスタント麺は、現在のわが家のキャンプ生活にも適しています。懐かしい粉スープ、ちゃんと後入れごま油の小袋もありました。娘達は外国人ドン引きの食べ方=ズルズル〜ズルズル〜とすすり上げる手法で、見事に平らげておりました。よし。それでこそ、わが子。

あとは、やっぱりインターネットと洗濯機が欲しいなぁ…。

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サンタクロース問題

10月から既に、フランスではクリスマス商戦が始まっています。おもちゃ屋さんや、カルフールを始めとする大手スーパーがこぞっておもちゃのカタログを配布し始め、アドベントカレンダーが店頭に並び、クリスマスの時期にのみ販売されるキラキラ包装のチョコレート達がスーパーの入り口に山積みされ始め、子供達はサンタさんに持ってきてもらいたいおもちゃのリストを、広告で切り貼りして作っては眺めています。お寺大好き、御朱印大好き、ほぼほぼ仏教徒のわが家の娘達もここ2ヶ月は小躍りばかりしています。

わが家の長女は、他の小学3年生と比べてけっこうファンシーなタイプですが、フランスに来て3ヶ月、フランス人の子供達に「社会の現実」をいろいろと勉強させてもらっているようです。おかげさまで、最近は『もしかして着ぐるみの中には、人間が入っているかもしれない…』と言い始めました (゚o゚;;

そんな彼女は先日、いとこやお友達に「おい。サンタさんはいないぞ。目を覚ませ、あれは親がプレゼントをクリスマスツリーの下に置いているだけだ!」「プレゼントを包んでる紙が、2年同じだったことだってあるでしょ!」と言われたそうです。
いつかはこの日が来るだろうと、私も思っていました。相方は『7歳(小学1年生)までには、サンタクロースは本当はいないって、教えた方がいい』とずっと言っていたのですが、ファンシーな娘にその現実をどうやって伝えようか…と悩んでいるうちに、彼女は9歳になりましたσ(^_^;)

そんな、ある日!ラブストーリーが突然に訪れるのと同じように、突然サンタクロース・カミングアウト・チャンスが訪れました。
長女が「ママ。みんなが、サンタさんはいないって言うんだよ。変だよね。」と打ち明けて来たのです∑(゚Д゚)こ、これは!今がチャーンス!と思い、サンタさんについて私なりの説明をしてあげました。⬅︎それが良くないという節もある。

“サンタさんたる人々は、主にフィンランドノルウェーなどの北欧に住んでいて、サンタになるには資格試験があるそうだよ。年に一度「サンタ会議」っていうのも開かれているそうだ。ちなみに日本では公認サンタクロースが1人だけいて、吉本興業に所属しているみたいだよ。これは、赤い服を来てサンタクロースの格好をするという「仕事」をしている大人がいるっていうことだ。
つまり「サンタクロースという仕事」はあるけれど、絵本で描かれているみたいに、クリスマスのたった一晩でプレゼントを子供達に届けるような、空飛ぶそりはないのよ。そんなわけで、毎年プレゼントを用意してくれたのはフランスと日本の家族達で、クリスマスツリーの下に置いていたのは、父と母なんだよ。だから、これまでのことは家族みんなに感謝しなければいけないよ。
でもね。小さい子供達は、サンタさんを信じることで幸せな気持ちになるから、サンタさんを信じている子供達に、プレゼントを用意したのは家族だよとは、言ってはいけないよ。あなたもクリスマスのことを考えてるだけで、幸せな気持ちになっていたでしょ?だから、小さい妹にはまだ内緒にしておこう。”

私はきっとわかってくれる!と自信を持って説明しました。

結果…長女は「いると思ってたのに…。」とひとしきり泣きました。涙をポロポロとこぼしていました(^_^;)…かと思ったら、なんと!
「でも、空飛ぶそりがないなんて、どうやってわかるの?みんなが知らないだけで、あるかもしれないじゃん。ないっては言えないよ。」と言い、「やっぱりサンタさんのことも、そりのことも信じるよ!」
と言い残し、ららら〜と回りながら去って行きました。えっ?!あの涙は?!このファンシーな意思の固さは一体どこからっ?!
結局、母のサンタクロース・カミングアウト・チャンスに挑んだ勇気虚しく、長女はサンタさんの存在を引き続き信じて行くことに決めたそうです…。悩んだ毎年末の時間!隠し続けた努力!そして、今日のチャレンジ!

まぁ、彼女がそう決めたのならもう仕方ありません。私はサンタクロースについての現実を話し、そこで彼女は信じることを選択した。それだけのこと。『負けないこと、投げ出さないこと、逃げ出さないこと、信じ抜くこと ダメにな〜り〜そうな時、それが一番大事』。なるほど。近い未来に、空飛ぶそりが開発されることを願っております。

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炊飯まであと一歩、二歩、三歩

今週のお題「2018年に買ってよかったもの」

3年遅れて改装中にわが家には、未だに問題が山積みです。
そんな中。注文してから、システムキッチンが到着するまで3ヶ月もかかりましたが、今週ようやっとわが家にもキッチンができあがりました。
あまりスペースはありませんが、食いしん坊が好きなように設計したので、これでまたいろいろと食べられそうな予感。運動嫌い、超インドア派の食いしん坊が、こんな田舎に住んだらもう食べるしかありません ♪(´ε` )

床板はコソボ人が貼ってくれて、キッチンはカナダ人のおじさんが工事をしてくれました。そして、住んでいるのは日本人とブラジル育ちのフランス人と言う、なんとも国際色豊かな仕上がりになっておりますσ(^_^;)

⬇︎こちらはBefore。な〜んにもないガランとした場所です。

⬇︎トレンディドラマ「愛という名のもとに」時代の江口洋介と同じ髪型、同じスタイルのイケメンのお兄さん&ミスターマッスルに激似な上に、この寒い中でも白い半袖Tシャツのお兄さんという、なんとも不釣り合いな2人組が息を切らしながら、台所パーツを運び入れてくれました。

カナダ人のおじさんは、2日間かけて1人でシステムキッチンを完成させてくれました。
例のライフライン担当のおじさんが、わが家の鍵を紛失したトラウマから、たとえ2日でも業者さんに鍵を預けることには抵抗がありました。でも!『負けないこと、投げ出さないこと、逃げ出さないこと、信じ抜くこと』が大事と大事マンブラザーズも歌っていたので、勇気を出して彼に鍵をあずけました。
カナダ人のおじさんもアヌシー近郊に住んでいるようなのですが、何か話す時にはカナダドル換算で話を進めます。ただでさえ、ユーロを日本円に換算して考える毎日なのに、未知のカナダドルの話ではもう換算しようがありません。なので、とにかく感心したり驚いたりしておきました。おじさんは満足そうだったので、私の相槌は間違っていなかったと思われます。

⬇︎そしてAfter。なんの変哲もなかったコソボ人の床が、カナダの匠の技で、食いしん坊が好きなように食べ物を作ることのできるキッチンに生まれ変わりました。

しかしながら。シンクは他のお店で買ったので、後日わが家の素人フランス人が自分で取り付けるそうです(^_^;) アイランドキッチンの、ちょうどガス台の向かいあたりに、これから洗い場が入る予定です。そして、ガスは例のごとくライフライン担当のおじさんがつないでくれるはず。おじさん、それよりも。わが家の鍵は探せたのかな?

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家の代官は私だっ!

尊敬するライフオーガナイザーのお友達に「マイルールのある不思議ちゃんタイプの脳」と診断してもらったことがあります。これはありがたい。
小中高は「変わり者」「変人」と呼ばれ、大学生くらいになったら「天然」というだいぶ優しい言葉が使われるようになったものの…。社会人になったらやっぱり「何か足りない人」「宇宙人」と格上げされたのか、格下げされたのかわからない言葉で形容されてきた人生。そこで新しい形容「不思議ちゃん」。メルヘンチックでよし!と、とっても前向きに捉えております。

⬇︎こちらがお友達のサイト『空間たのしみラボ』です。
https://organizar-vida.blogspot.com

「利き脳」のタイプから自分の行動やクセを知るのは、ライフオーガナイズの手法の1つで、家や思考などを整理する際の参考になるそうです。(ちなみに私はインプット左脳、アウトプット右脳の左右脳タイプです。)
そんな私は、過去の恋愛や思い出はどんどん処分する冷酷な人間です。まるでドラマのワンシーンのように、ベランダで写真に火をつけて燃やしたことだってあります。子供達の作品は写真にとって保存してありますが、現物は子供達に選んでもらって厳選しています。ただ、私の人生で最も大切なのは友情。友人達との大切な思い出は、これまでも、そしてこれからもちゃんと保管しています。

そんなわけで、いろいろ処分しているのですが、問題がっ!
相方とその家族は、とにかく物を取っておく民です(^_^;) もう20年使ってないんだから、もう使わないし、使えないものもたくさんあります。目を盗んでちょこちょこ捨てているのですが、量がハンパない。
無料でもらったと思われる商品名入りのグラスが段ボール2箱分、6人家族分のフルコース食器セットが数セット、20年以上前のバイク、子供の頃のスキーセットやら、30年前に好きだったバンドのポスター、一回も聞いていないCDとここ10年は手にとっていないDVDが100枚くらい…などなど。
頭の中にしまっておける思い出はそれでいいじゃないか〜。と思うのですが、お義父さんも義理の妹もそんな感じです。義理の妹に関しては、壊れた掃除機や、鍵を無くしてしまって開かなくなったキャビネット、家族4人分の着ない服などが山積みで車庫を占領しており、肝心の車は常に外に停めてあります。でも、今でもどんどん物が増えて行っている。いつか山手線の車窓から見たゴミ屋敷に遠からず…。
そんなわけで私と義理の家族は、家の掃除や片付けに関して相容れないわけです。捨てられないなら、代わりに捨ててあげるのにな〜。背負い投げでゴミ箱に入れてあげるよ〜。

この村は、金曜日の夕方がゴミの日です。なので、ゴミ箱に入れた物をチェックされないように、15時頃、相方もお義父さんもいない時間を見計らって、処分する私。「ミニマリストは他の家族の物は勝手に捨てない」そうですが、私はミニマリストではないので、家族の物もどんどん捨てます。悪代官と呼ばれてもかまわない。ヒールにはいつだって覚悟が必要。

そんなわが家のいらぬものが吸い込まれて行く様子⬇︎

まずは、ゴミ箱を所定の位置にセットします。


自動でゴミ箱がクルッとまわって、いらないもの達は、もう取り返しがつかないほどに遠くへと旅立ちます。

きっと無駄なものはもらったり、買ったりしなければいいんだなぁ。物は使ってくれる人のところに行くのが一番。金曜日近し。またいろいろ捨てる日が近づいている。

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