日本とフランスのあいだ

雪国で生まれ育った親と、南米で育ったちびっこ達の生活記録です。筆者は、お笑いとおにぎりをこよなく愛す40代です。

去りゆく名字

 日本の名字はバラエティ豊かです。佐藤さん、齋藤さん、鈴木さん、渡邊さんなどはクラスに2~3人いたりしますが、他の名字はかぶらないことも多いですよね。

 フランスではPetit(プチ)さん、Dubois(デュボワ)さん、Martin(マルタン)さんという名字がとても多いそうです。日本で言う佐藤、鈴木、渡邊と言ったところでしょうか。

 私の旧姓は、日本でもよくある名字ですが、結婚してから戸籍上の名字はフランスのものでカタカナになっています。日本には確実に1軒だけです。

 なぜ日本に1軒と断言できるかと言うと、わが家のフランスの名字はとても珍しく、なんとフランス国内にも2軒/2家族(?)だけなのです!

 パリの方に同じ名字のご家族がいらっしゃるそうですが、残りの1家族は私達になります。(お父さん宅、おじさん宅、わが家の3家族)そのため、ここで発表するとすぐに発見されてしまうので、書くことはできません。

 

 東日本大震災が起きた時に、フランス在住のお友達が、私の家族を心配して電話をくれました。彼女とは、昔からメールでやり取りしていて、電話番号を交換したことはなかったのですが、変わった名字なので電話帳で探して電話をかけたら、2軒目であっさり私が「もしもーし」と日本語で出たことに驚いていました。

 ちょっとさみしいことですが、そんなわが家の名字もあと50年もすれば消滅するでしょう。と言うのも、わが家の子供達は長女・次女の女子だけなので、フランスでも結婚すれば、名字が変わります。たとえ入籍しないとしても、そのこども(私にとっての孫)の名字は、お相手の方の名字と混合の姓となることが予測されます。フランスでは、子供は両親共の名字を名乗ることができます。≪佐藤鈴木 花子≫のように、名字を二つくっつけることができます。

 夫の妹は、結婚してすでにご主人の姓になっています。一方、夫の兄は入籍しておらず、内縁関係なので、彼らの子供達は既にお嫁さんとの混合の姓になっています。親戚も女性ばかりなので、この名字はどうやら本当に無くなってしまうようです。

 「婿に入る」的なことがあれば、名字も続いて行くのかもしれませんが、自由に生きるのがフランス人。わが家の名字も残り時間はあと少しです。