日本とフランスのあいだ

雪国で生まれ育った親と、南米で育ったちびっこ達の生活記録です。筆者は、お笑いと福袋をこよなく愛す40代です。

駐車場のマダム

村の幼稚園・小学校の駐車場に、1秒たりとも動かずに2ヶ月を過ぎる車が一台あります。無人だったらまだわかるのですが、50代〜60代のマダムが1人…。ずっ〜っと座っています。
彼女は、子供達の送迎の時間には、車のドアをきっちり閉めて待機していますが、他の時間にはドアを開けてリラックスしています。謎の存在です。シャワーはもちろん、トイレや食事はどうしているのかな…?
このマダムの存在が、家族が集まる食卓でも話題になりました。きっと公民館のトイレで体を洗ったり、水を調達しているのだろうと言う話になりました。

マダムは常にサングラスをかけているので、表情はわかりません。家出中なのか、はたまた家は無くなってしまったのか…。

この駐車場は、週末には近所のちびっこ達が自転車やローラーブレードなどの練習をするために集まっていました。
しかーし!今はこのマダムが休日の駐車場を占領していて他者を寄せ付けません。(平日もずっといるわけですが。)
誰かが自転車の練習をしようとすると、そのマダムが大声で悪態をつき始めるのです…((((;゚Д゚)))))))
昨日も通りすがりのサイクリング中の男性に「自転車出て行け!ここにいて何が悪いんだ!意地の悪いことしやがって!」と怒鳴っていました。今まさに、娘2人を連れて、自転車の練習をしに行こうと思って向かっていた矢先に怒鳴り声を聞き、くわばらくわばらと速攻で引き返しましたが、長女は「見に行こうよ!」などと恐ろしいことを言い始めました∑(゚Д゚)
チキンのはずなのに、いつの間に?どこで?そんな余計な勇気を身につけて来たのか…。
義理の兄は「警察に連絡して、次の日に教会で懺悔すればチャラだ」などと私に勧めてきますσ(^_^;)

先日、村の老人バスツアーに参加した義理の両親がそのマダムの情報を持って帰ってきました。さすがの老人ネットワークです。
実は、村役場も村長も彼女の存在はずっと前から知っているそうです。というのも、すでに他の公共の駐車場にも、長い間停泊し続けた過去があり、その時は警察が駆けつけたそうです。が、彼女は「誰の世話にもなる気はないから、自分にかまってくれるな!」と例のごとく警察や村役場の方々を怒鳴りつけ、立ち退き拒否したそうな。手強い…∑(゚Д゚)
どうやら、その後に気分が変わって、現在停泊している学校の駐車場まで移動して来たようです。よって、またいつか、どこかへ移動するのかもしれません。

でも、アヌシーはすでに秋。朝晩は5度くらいですし、ご年配のマダムが果たして冬を車中で乗り切れるのだろうか…。何か周りに助けを求められないような、深刻な事情があるんだろうなぁ。


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