日本とフランスのあいだ

雪国で生まれ育った親と、南米で育ったちびっこ達の生活記録です。筆者は、お笑いと福袋をこよなく愛す40代です。

9月からは新しい生活です

 三浦春馬君の四十九日が過ぎました。美しい心を持った青年の、魂が安らかに眠れるように心から祈っています。

 

 さて。9月から、とうとう新学期が始まりました。思えば、ここまで長かった・・・。3月に軟禁生活が始まり、5月中旬から学校が再開したものの、7月1日にはもう夏休みに入りました。これまでは、一時帰国で日本を堪能したり、1週間くらい近場に遊びに行ったりしておりましたが、今年は丸々2ヶ月の夏休みを、わが村で過ごしました。

 子供達は、来る日も来る日も、父と3人で畑を耕し、犬と鶏の世話をし、時々アヌシー湖に泳ぎに行く日々。超インドア派の母は、好きなだけゴロゴロして、日本のバラエティを見たり、映画を見たり、無駄に凝った料理を作ったりした夏でした。

 私は、日本に帰れなかったこと以外は困ったことはありませんでしたが、どこにも行けずに退屈した子供達は、夏休みの最後の週に、徒歩5分のところに住むお義父さん達の家に泊まりに行っていました。毎日遊びに行っていた、お義父さんの家に泊まりに行きたがるとは、この2ヶ月がよほど退屈だったのでしょう。しかし、泊まりに行ったにも関わらず、ちょくちょく帰って来て遊んでいたのはなぜなのだろう。本当に泊まりに行く必要はあったのだろうか(´-`).。oO

 

 そんな夏休みを終えて、先週からようやく学校が始まり、長女は9月から中学に入学しました。フランスは、小学校が5年制で中学校が4年制です。よって、長女はフランスでは中一、日本では小6の学年になりました。

 長女の生活で一番の変化は、バスで通学することです。バス通学とは行ってもスクールバスなので、降りる場所を間違えることもないだろうし、乗っているのは中学生ばかりなので、それほど緊張することもないはずです。それなのに、なんと!毎食「もう食べるのやめなよ」と3回は言わなければ、食べるのを止めないあの長女が、バス通に緊張しすぎて、朝食を食べられなかったのです∑(゚Д゚) 信じられない!いつまで緊張が続くのかはわかりませんが、わが家のパン代が節約できそうな予感です。

 

 夕方、長女をバス停まで迎えに行きました。きっと喜んでくれるだろうと思っていたのに、長女はバスから降りてすぐにシクシクと泣き出していました。

 バス通がそんなに怖かったのかと聞くと、バス通の緊張もあるが、体育の時間になんやら運動がうまくできずに、中学初日にしてクラスのみんなに笑われたことが悲しくて泣いていたそうです。さすがはフランスの子供達、失敗した者を容赦なく笑い飛ばすという新手の歓迎٩( ᐛ )و

 日本だったら、正義感の強い子が「笑っちゃだめだよ!」と言ったり、「だいじょうぶ?」と声をかけてくれたりするものかと思いますが、ここはフランス。長女はそんなことに負けずに、強く生きていくしかないのです。小さいことは気にせずに、他人のことも気にせずに、でも自分がされて嫌だったことは、他の子にはしないで生きて行くしかないのです。それに、フランスの子供達はいろいろ深く考えずに、悪気なく笑ったり、怒ったりしているんだと思います。だから、笑ったこともすぐに忘れるだろうし、長女が失敗したことも、5分後には忘れているんじゃないかなε-(´∀`)

 思春期に片足を突っ込んでいるお年頃の子供達なので、気をつけて見ていなければと思いますが、自分で生きる術を学んでいくより他はないかなとも思った中学校の1日目でした。

 

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