日本とフランスのあいだ

雪国で生まれ育った親と、南米で育ったちびっこ達の生活記録です。筆者は、お笑いと福袋をこよなく愛す40代です。

見守る子育てとガレット・デ・ロワ

 フランスの1月の行事と言えば「ガレット・デ・ロワ」というお菓子を食べることです。このお菓子は、日本のパン屋さんでも1月に販売されるようになったので、ご存じの方もいらっしゃると思います。私も京都に住んでいる間、進々堂さんや志津屋さんで子供達と学校帰りに食べていました。

 このお菓子は、ケーキではなくパイです。昔からあるガレット・デ・ロワは、中がアーモンドクリームと決まっているようですが、現在は中にチョコレートクリームが入っているものやリンゴが入っているものもよく見かけます。リンゴが入っているものは、もはやアップルパイだと思うのですが、表示は「ガレット・デ・ロワ(りんご味)」として譲りません。そして、パイに飽きた方々のためなのか、「ガレット・デ・ロワ・ブリオッシュ」というリングパンバージョンも販売されるようになりました。こちらはパイであることさえもやめたので、もう「リングパン」なわけですが、この時期は「ガレット・デ・ロワ・ブリオッシュ」という着飾った名前で店頭に並びます。バレンタインはチョコレート業界の陰謀だなどと2月を恨む前に、フランスでは1月にすでに恨む相手がいると言うことになります(^_^;)

 ガレット・デ・ロワは、元々1月6日に食べるお菓子だったそうですが、今は1月中いつ食べてもよいお菓子になりました。このお菓子の一番の特徴は、中に「フェーブ」という陶器の小さな人形が1つだけ入っていることです。パイを切り分け、食べている時にフェーヴが当たった人は、紙の王冠をもらうことができます。居酒屋で人気の王様ゲームのように、誰かに何かを命令できるわけではありませんが、紙の王冠を頭に乗せることで、ちびっこが王様気分を味わうことができるのです。よって、子供達はお菓子よりもフェーヴと王冠の方に全集中しています。

 わが家の子供達は王冠はどうでもよく、完全にフェーヴ目当てです。公平に切り分けたパイのふくらみを目ざとくチェックしながらパイを選び、自分以外の家族が当たると長女は心底落ち込み、次女は逆ギレします。こんなことならフェーヴなんてなくてもいいのに...と思ってしまうわけですが、悔しさをがまんしたり、ケンカしたりするのも、彼女たちが大人になった時のよい思い出になるだろうと思うので、そのまま見守っています。

 そんな風に何も言わず見守ろうなどと決めたばかりに、今日も次女がフェーヴの当たった父親をにらみつけておりましたΣ(゚д゚lll)

 
 こちらは次女のフェーヴコレクションです。キリスト教関連の行事なので、宗教シリーズのフェーヴが入っていることが多いです。赤い飛行機は「星の王子様」フェーヴ、緑のギョロ目は「モンスターズインク」フェーヴです。

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 今年は近所のスーパーでガレット・デ・ロワのキット(約500円)を買いました。フェーヴも牛乳、バター、牛などかわいらしい物が入っているようです。
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 中にはパイ生地2枚、アーモンドクリームの素、フェーヴ1個が入っています。フェーヴは残念ながら全く希望していなかった小麦(麦の穂)が当たってしまいました。
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 記念すべき今年一つ目のガレット・デ・ロワは、ガナッシュクリームを加えてチョコレート味にしました。そして、麦の穂フェーヴと家に余っていた宗教シリーズを一体入れました。
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