日本とフランスのあいだ

雪国で生まれ育った親と、南米で育ったちびっこ達の生活記録です。筆者は、お笑いと福袋をこよなく愛す40代です。

サハラ砂漠から風に乗って

 もう10年以上前になりますが「セルビアの小さな町で空からカエルがたくさん降って来た」と言うニュースを聞きました。当時、お世話になっていた会社で朝から興奮気味にそのニュースを先輩方に報告したのですが、私は日頃から"風変わりな人"として定評があったため、なかなか信じていただけませんでした。

 海や湖の上に発生した竜巻が、水中のものを吸い上げたまま移動してしまい、別の場所にそれらを落として行く"ウォータースパウト"と言う気象現象があります。オズの魔法使いでドロシーがオズの国に連れて行かれたのも、この現象によるものかもしれません。そして「空から降るカエル」も、どこぞで吸い上げられたカエル達が、セルビアの町で解放されたというウォータースパウトに他ならないのです。こんなにも、科学的に証明されていることが、私の日頃の度重なる非科学的な言動により、同僚の方々に信じていただけなかったことは、はっきり言って「私が悪い」の一言に尽きます。降らされたカエル達にも申し訳ないくらいですm(._.)m

 2月6日(土)朝起きたら、村の空がもわ~んとした黄色に覆われていました。天気の悪い日は、いつも灰色でどんよりとしていますが、先日はなんだか山吹色に近い黄色の空でした。我ながら、とうとう目までおかしくなったかと思い、家族に確認したところ、わが家のメンバーも初めて見た黄色い空にたいそう驚いていました。ふぅ。まだ、目はおかしくなっていなかった(゚∀゚)
 大気汚染なのかな~とか、天災の前触れなのかな~と思っていると、わが家のフランス人は「この世の終わりだ!ゾンビが来るぞ!」とくだらないことを言って子供達をビビらせております。本気にして恐れおののいている子供達に、ここは母として威厳を見せねばならんと思い「腕に辞書でも巻いておけば、ゾンビに噛まれても歯は届かないから、だいじょうぶだ」とアドバイスをしたら、2人は安心していました(´-`).。oO

 結果、これは「シロッコ」と言う熱風が、サハラ砂漠の砂を運んで来てフランス上空に撒いて行ったそうです。どうやらリヨンやアヌシーなど、フランスの中央よりもちょっと南あたりの地域までは、一日黄色い空だったようです。アヌシーは、北海道の稚内と同じ緯度にありますから、シロッコは地中海まで越えて、けっこうな距離サハラの砂を運んで来たものです( ゚д゚)
 夜のニュースでは、教会などの高台にのぼり記念撮影をする方や、美しくて感動したと言う市民のインタビューが放送されていました。スキー場では、雪の上に砂が積もったそうで、きな粉の上を滑っているような面白い映像もありました。なんでも10年に2,3度ある現象だそうなので、原因がわかった今、次に見られるのはいつかなとちょっと楽しみにしています(^-^)

 写真を撮りましたが、直接見るよりもかなり白っぽく写っています。実際はなかなか幻想的な雰囲気でした。お時間のある方は、ぜひネットで画像を検索してみてください。

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 ちなみに、こちらは天気の良い日の同じ時間帯の空の色です。

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