日本とフランスのあいだ

雪国で生まれ育った親と、南米で育ったちびっこ達の生活記録です。筆者は、お笑いと福袋をこよなく愛す40代です。

年に一度の楽しみが始まりました!

 毎年、旧正月が近づくと、フランスのスーパーではもれなくアジア食品フェアーが開催されます。クリスマスが近づくとウキウキし始めるフランス人を"浮かれてるな~"と冷ややかな目で見ている私が、1月末になると広告はまだか、フェアーはまだかとソワソワしてきます。そして、クリスマス前にフランス人達を冷ややかなまなざしで見つめていたことを、申し訳なく思うのですσ(^_^;)
 
 行きつけのカルフールでも、先週からお店の入り口の一番目立つところでアジアフェアーが行われています。私は、この年に一度のフェアーをとっても楽しみにしています。カルフールにはアジア食材コーナーが常設されているのですが、このフェアーの時だけ販売される食品もあり、2つ買ったら3つめは無料というサービス商品もあるからです。
 ただし、日本のようにキャンペーンが予告通りに開催される国ならば、パチンコ店に並んでいるみなさんと同じで、朝8:30の開店と同時になだれ込むように入店したいくらいなのですが、カルフールは火曜日からキャンペーンですと宣伝していても、火曜日には商品がまだそろっていないことがあったり、キャンペーン自体がなぜかひっそりとお蔵入りになっていることがあります∑(゚Д゚)
 食品に限らず、店員さんに聞いたところで「私にはわかりませんね」「ないなら、入って来てないとか、もう売り切れたとかじゃないですか」と言われるのがオチで《在庫確認》や《他の店員さんに確認》なんて親切なことはしていただけないものです。アメリカフェアーやイタリアフェアー、業務用サイズの洗剤のカタログを握りしめ、唇をかみしめた経験が今日の私を強くしてくれています。

 この時ばかりは日頃アジア食品に縁のないフランスの方々も、何か買ってみようかなと言う気になるようで、フェアーのコーナーには明らかにアジア食材に不慣れと思われる方々がウロウロしています。そして、善良な買い物客として来店している私に「この食材は何ですか」「これは、どうやって食べるんですか」「あなたは、どうやって食べるんですか」「醤油とうどんを買ったんだけど、日本で食べたうどんの作り方をおしえて」と声をかけてくれます。最後の方の質問に関しては、みなさんもお気づきと思いますが、醤油とうどんだけでは"醤油をお湯で薄めた液体に入れたうどん"以上の物はできあがらないのです(°▽°)
 でも、その事実を伝えるのも心苦しい。せっかくトライしてみようと前向きに考えている方に、はっきりと「醤油とうどんだけじゃ、温かいうどんはできませんよ」と冷たく突き放すことが私にはできないのです。それで、発音も悪く、正しく使えないフランス語を駆使してなんとか作り方をお伝えしているつもりなのですが、「ありがとう」と言って、商品を棚に戻す彼らを見て、私は申し訳なく感じるのです。ただ、自分の買い物に来ただけなのに拭い去れない敗北感。ソワソワして、カタログを握りしめてスーパーに行って、見知らぬ人に話しかけられて、申し訳なく思って家に帰るのが、もはや旧正月のルーティンと言っても過言ではありません♪( ´θ`)ノ

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